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自然観察会14回 教会周辺コース  「寒さの中で、春の姿を探す」

        2017.1.29  参加者 19名 講師 岩田浩司

                          http://akatsukakyokai.org/modules/newsletter/index.php?page=article&storyid=276

   前回の赤塚植物園の観察会が好評の後でもあってか、寒さの真ん中であったにも拘わらず、多くの方々が率先して参加してくださった。中でもグレッグ家のお子さんたちが二人とも参加し、お姉さん役のHちゃんなどは拡大鏡を使って壁や木の幹などをかまわず覗いて楽しそうだった。この動きに、気付いたことなのだが、もしかすると、Hちゃんは周辺の草や樹木への関心を(特に、生き物でなくても)まんべんなく持つことが出来るのかもしれない。

 いろいろ見るうちに、そこには思いもかけないものがあって、そこに素晴らし出会いが待っていることがある。

   考えてみると、一見遊んで見えるこの様な動作が、実は自然観察の場では、自分では考えてもいなかった発見をもたらすこともあるので、こまめに好奇心を持ってみていくことは、決して無駄なことではなくこれは大変大切な基本動作だと、私たちも改めて見直す必要があるといえる。Hちゃんのこの行動にどれ程の方が心を動かされたでしょうか。

   さて、今日は教会を出て左に曲がって、公園の方面に進んだ。そこからすぐに、車の駐車場に使われている草地があるので目を止めることにした。ブロックで囲まれた足もとの茂みには、早くも10cmほどにも成長した春の草が見られた。どなたかが、「あっ、ホトケノザよ!」と叫ばれた。あっと言う間に出てきた名前に、皆さんの経験の深まりを感じることが出来た。そこに、本当にやや遠慮がちに小さな蕾の状態の、それでも間違いのないピンクの色を見ることが出来た。さらにすぐそばに、小さな白い花をちょっとだけ付けているタネツケバナ(ナタネ科)の3cm程のロゼット葉があった。これも先ほどのホトケノザ(シソ科)とともに立派な春の花である。この場所は、ブロック塀の片隅の30cm四方の狭い場所だった。時は一月末、春もまだ先のことなのに、私たちは早くも春の姿に接することが出来たのである。その場所は駐車場として適当に使われているためか、そこに生育している植物たちは、人や車の踏みつけに合い伸びやかな生育はしていられない状況にありながら、それでも各種の植物はそれぞれ自分自身の形態を保持しながら生育していた。どんなに小さな体でも、何という植物か判定できるのである。それはどうしてだろうか。少し難しくなるけれども、各植物の細胞内には、その生物独自の形態を決める遺伝子(DNA)がある。従って、よほどのこと(遺伝子の突然変異のようなこと)がない限り、自分自身の形態が変わってしまうことはない。目を移すと、その他の種類では、アメリカフウロウ(フウロウ科)、ハコベ(ナデシコ科)、背の小さなセイタカアワダチソウ(キク科)、外来種のナガミヒナゲシ、ウラジロハハコグサ、オランダミミナグサ、タンポポなどが頑張って生きていた。アメリカフウロウは秋から葉が赤く紅葉しているものが見られて、草モミジといわれてきれいであった。奥の方の塀際にツタバウンランという蔦によって匍匐(ほふく:這ってつたう)する植物が薄紫色の花を咲かせて生長しつつあった。最近町の路地の片隅に広がっている植物なので一度出会っていればすぐに気付くと思う。鉢植えにして、高いところからつるしてみると面白いかもしれない。 

   そこから少し道路を歩いて左手の階段を下りる。そこに土手があって、様々なロゼット状をなす植物たちの姿が見られた。アレチマツヨイグサ(アカバナ科)、ハルノノゲシ(キク科)、ナガミヒナゲシ(ケシ科)、セイタカアワダチソウ、オオイヌノフグリなどなどが何枚もの葉を四方に丸く円を描くように広げて土手に張り付いている。この様なロゼット状の形についての説明は2015年の一月の3回目と、9回、10回目の記録の中に比較的詳しく述べているので、初めての方々は、ホームページに載せられたときに学んで頂きたいと願っている。つまり、この形が、植物たちの冬の時期の過ごし方として、非常に大切な知識であることがお分かり頂けると思う。今回のロゼットたちは、過去2回のものとはまた別の植物の登場があった。

 そこから足を大宮バイパスの側道に沿って進めてみる。しばらくいくと、4m程細長く草地が残されているところがあった。オオイヌノフグリの瑠璃色の小さな花が草の間から顔を覗かせている。この花の瑠璃色は鮮烈で、すがすがしく、この草の群落が見られるところでは、先ほどのホトケノザやヒメオドリコソウのピンク色の花と併せて、本当に春そのものを感じさせられる。

 草地の奥の方には、ヤブジラミ(実がなると、実の周りのとげとげが衣服についてとれにくい)と思われる大きな群落がツツジの木の下に広がっていた。周辺には、ギシギシ、ナガミヒナゲシ、ハルノノゲシなども見られる。その他、名前の分からないイネ科の植物がすでに背丈を伸ばし始めていた。ハルノノゲシは、4月以降、板橋はおろか都内全域に、最近猛烈な勢いで生育地を広げている外来種である。北島先生によると、かってこの種(たね)を意識的に播いていた人を見たという。

 きびすを返して、徳親公園に戻ることにした。その途中で、枯れ草の中からもりもりとわき上がるように伸び始めている草を見付けた。夏ぐらいまでは、この辺で大いに勢力を誇っているカラスノエンドウ(マメ科)である。これもピンク色の花であるが、開花はまだのようだった。因みに名前のカラスであるが、カラスとは、大きなという意味があり、カラスノエンドウよりも小さなものをスズメノエンドウと呼んでいる(さらにこの中間の種もあるが今回は触れないことにする)

 公園に入る。冬枯れの公園内には果たして、春の姿はあるのだろうか。びっくりしたのは、以前、自然観察会の下見の折にこの公園で出会った白髪のおばあさんが、前に会ったときと同じようにベンチに腰掛けていたことだ。久しぶりにお会いすることになった。あのときと同じように寒さにも拘わらずに、にこにこと笑顔でベンチに座られていたので、すぐに挨拶に行った。言葉を交わしたのは、だからもう一年ぶりのことかもしれない。私が強烈な印象を受けたのは、あのとき、おばあさんが、『私は、どんなに寒くてもここに来るのが楽しみなんですよ。』、という言葉だった。もう90歳に近いかもしれない方なのに、今年もまた去年と同じようにこの寒い公園のベンチにお座りになって、冬の情景を静かに楽しんでおられる風情だった。何か教えられるおばあさんの佇まいである。閑話休題。

 公園の片隅に、やがて真っ白な美しい花を付けるコブシの木があった。実がなると手を握った拳のような果実が出来るのでそのように呼ばれる。ハクレンとよく似るが、花がやや小型なのと、蕾の下に緑の葉が一枚生えてくるので区別が出来る。今は、まだその葉がまだ見られなかった。公園の上部の真ん中に、一本のクスノキがある。以前にも皆さんに聞いたことがあったが、念のために今回も次のような質問をしてみた。「この木の幹を見ると、上から下に縦に幾筋もに亀裂が見られますが、どんないみがあるとおもいますか。」、すぐに「雨の水が上から下に流れる道筋。」、との答えがあった。その答えは間違いではない。ただ、植物生理の面では、その亀裂は外部との空気のやり取りの機能を果たし、言ってみれば呼吸器のようなものである。

 さて、下見の時に桜の冬芽について以前にやらなかったことを計画していたが、目的の桜に近づいてみると、根元近くから沢山生えていた「ひこばえ」と呼ばれる側枝が、町会の方々の努力からか、ものの見事にきれいに切り取られていて、すぐそばで説明することが出来なくなっていた。しかし、なんとか一番下にある枝をグレッグさんに引き寄せて頂いて、やっと説明に使うことが出来た。枝の先端あたりの芽は小さく三角形のように先がとがったような形をしていて、芽は一つのものである。しかし、幹に近い方に、小さな芽が3つとか4つになって付いているものが見られた。この文を読んでおられる皆さんは、どちらの芽から花が咲くと思われるでしょうか。答えの「鍵」は、春に桜の花をどれほどよく見ているかにあるのです。桜の花の咲いている枝を注意してご覧になった方は、桜の花が、その枝に一輪ずつ咲いているのではなく、いくつかの花(時に数輪の花)が固まって咲いているのをご覧になっていると思う。春になって花になる芽を花芽(はなめ、専門的には、かが)、葉になる芽を葉芽(はめ、同じく、ようが)といって区別する。やがて、後2ヶ月もすると、この公園の桜、ソメイヨシノも一斉に咲き誇ると思われる。寒さの激しいこの冬、ひとしお桜の開花が待たれる日々である。

 教会に帰って、気付いて見ると、今日の参加者は、19名(私を入れて)と過去最高を数えることが出来、うれしい観察会となった。会が終わって、皆さんとお茶を楽しみながら、初めて、参加者の方に感想文を書いて頂いた。出来れば追って、ご紹介できたらと考えている。

  

16回目  テーマ:「花の季節は終わった? でも、いま咲いている花は?」   2017.5.21   参加者 : 13名


   花の季節が過ぎ、新緑の綺麗な季節の到来である。しかし、花の季節というけれど,この花はいわば目に美しい「桜」の花に代表される花が強調されているところがある言葉である。果たして、この時期に周辺に花は咲いていないのであろうか、という思いを持って、花を求めて教会周辺を歩いてみることにした。


   今日は、お祈りの後、玄関前を右に曲がるコースとした。教会のお隣のニチイ・ディサービスの前の四つ辻に、コンクリートに囲われた2坪ほどの土地がある。5/7の日の下見の時は、このコーナーには、ナガミヒナゲシとアメリカフロウがぎっしり生えていた。他の草も生えていたが、すべてはこの2種の存在に圧倒されていた。しかし、今週見てみると、大小すべての植物は抜き取られて綺麗になっていた。今度来る時にはどうなっているだろうか。歩道をしばらく行くと、ナガミヒナゲシの姿がちらちら見える。ところが草丈は低くて数cmである。生えだしているところをよく見ると、いずれも歩道のわずかな割れ目や壁と歩道との隙間である。想像するに、その根は浅く、広がりは狭いに違いない。しかし、その数cmにも満たない植物体に頂点には、小さな花が咲いており、すでに実の鞘(さや)も付いている。一葉ちゃんがとって持ってきてくれた1cmほどの鞘を、皆さんの前で割ってみると,本当に驚くことに、砂粒よりも小さい、粉のような種子が手のひらの上にバラバラと飛び出してきた。何年か前から、板橋はもちろん、都内の広い範囲にこの植物が見られるのに驚く。この植物は、地中海原産で、1961年に日本に入ってきた植物で、このような植物を外来植物と呼んでいる。


   さて、歩を少し進めたところに花を一杯つけている庭木があることに気付く。皆さんに集まって貰い紹介した。名を「ニオイバンマツリ」という。木の高さは、人の背丈ほどであるが、枝全体に花が付いていて、いまや花の盛りを思わせるように見事な花の咲き方である。その花の咲き方が素晴らしいと思う。最初の花は白色である。しかし、時を追ってその色は淡い紫色に変わり、最後に濃い紫色の花に変わって、しばらくして落花する。花の寿命の間に3色もの色合いを楽しませてくれる素晴らしさがこの花にはあるのだ。道を歩いていてもそんなにどこにでもあるという庭木ではない。今日、この観察会に参加された皆さんは、どんなにか幸いだったかと思う。因みに、この方の庭には「皇帝ダリヤ」があったのを皆さんは覚えておられるでしょうか。道の角にくる。右側にマンションがあり、その壁添いと道との間に段差がある。


   もう2年前程(2015.7.)になる初夏の頃、この段差沿いに私たちは何か信じられない可愛らしい植物を見つけたのだ。何と、そこで私たちが遭遇した植物は、オジギソウのようなアカシヤの実生のような形をしていて、さらに、その葉脈の後ろ側には2mmにも満たない小さなミカン状の実が2つ3つと並んで付いていたのだ。その時、皆さんから、「可愛い!!」という声が一斉に上がったのを今でも覚えている。しかし、この叫びはその時の記事には載っていなかったが、私自身ややトーンをあげて,この「コミカンソウ」について、興奮気味な文章になっていたように思う。今回も皆さんに(あの時おられなかった方も参加していたので)、お見せしたかったので、一生懸命に探してみたが、辺りにそれらしき姿を見付けられなかった。マンッションの草取りの対象になってしまったのだろうか。残念だった。


   この周辺で学んだことは、ハハコグサとチチコグサの違い(簡単な違いは、前者が黄色い花、後者が白い花をつける点にあること)、トウネズミモチとネズミモチの違い(前者は葉を太陽に透かしてみた時、葉脈が黄色に透けて見え、後者の葉脈は透けては見えない)などである。


   この少し先の植物の植え込みの中に、背の低いエノキの木が生えていた。よく見ると、その枝といい、多くの葉に、びっしりとアブラムシが列をなしてくっついている。多くの個体は羽根のないものであったが,,なかには背中に羽根の生えているものもいた。アブラムシといえばゴキブリを思いだされる方かたもいるかと思う。その場合は「アリマキ」として区別する。このアリマキはエノキの枝の先端に集中して群れていたが、いずれも,体の先端にある口吻を若葉や若枝に差し込んで樹液を吸い取っている。そのために、葉や枝は変形したり、しおれていったりする。そのため植物側からいうとアリマキは害虫ということになる。しかし、自然界には自然界には、そのアリマキをえさ餌(えさ)としているものがいていきているものがいる。アリマキの集団の付近に黒い背中に赤いギザギザ模様の入った虫が何匹か這い回っている。テントウムシの幼虫である。親のテントウムシも何匹かいるが、テントウムシは親子共々アリマキを食べるのである。この場合、アリマキにとっては、テントウムシは天敵となるが、植物側からいえば、ありがたい益虫となるのである。思わずも、自然界のなかのささやかなバランスの事実に触れることが出来、貴重な経験となった。


   さて、そこから少し歩いて道を右に折れる。大宮バイパスの側道に出る。その左角に植物の固まって生えている場所がある。そこで目立っていたのは、ヤブジラミといわれる植物である。今まで出てこなかったように思うが、それが不思議なくらい、かなりの面積を占領していた。丁度今が結実期で、植物体の先端には沢山の実が付いていた。木の実を拡大鏡でよく見て頂いた。始めてみられた方は、恐らくこの実が、植物の実であるとは思えなかったに違いない。この実の外側には、3mm程の先が少し曲がった棘(とげ)がびっしり付いている。ひとたびこの植物の生えている場所に入ったならば、服やズボンにびっしりとこの実がくっついて,これは指でとろうとしてもすぐにはとれず、まさに悲惨な格好になってしまうので始末が悪い。しかし、これも自ら動くことの出来ない植物たちの懸命な努力なのである。


  つまり、植物たちは、自分たちの子孫をこの世に残すために、考えられる様々な方法を遣うことになる。今回の場合は、種を他の生き物にゆだねて運んで貰う例であるが、ほかに考えられる方法はありませんか、と皆さんにお聞きした。観察会では自分で考えることも大切である。皆さんからは、タンポポがやっている風を使って


  種子を飛ばす方法、カタバミのように種子の入っている鞘がバネジカケのようにはじけて、種子をなるべく遠くにはじき飛ばす方法があるという答えが出された。さて、それだけでしょうか。


   きびすを返して、徳親公園目指して帰りを急いだ。その途中で、草原から鶴のような茎を伸ばして道路のほうに進出しようとしている植物を見つけた。カキドウシという植物だ。文字通りに、人の家の垣根をくぐって蔓を伸ばして侵入をはかるやっかいな植物だ。しかし、花の時期には同じシソ科の植物のヒメオドリコソウやホトケノザの花に似た可愛らしい花を直立した茎に咲かせる。地面を這うようになるのはそれからのことになる。


   時間が迫っていたので公園の中では、今回は特別なことは差し控え、教会に戻った。皆さんご苦労様でした。







**「自然観察会」の記録** 

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