初めから聞いていたこと(ヨハネの手紙一2章18~27節) 【週報巻頭言】2024年11月10日
初めから聞いていたことを、心にとどめなさい。初めから聞いていたことが、あなたがたの内にいつもあるならば、あなたがたも御子の内に、また御父の内にいつもいるでしょう。これこそ、御子がわたしたちに約束された約束、永遠の命です。(ヨハネの手紙一2章24、25節)
「初めから聞いていたこと」とあります。この「初めから聞いていたこと」という言葉は、ヨハネの手紙の中で何か所か出てきます。
なぜなら、互いに愛し合うこと、これがあなたがたの初めから聞いている教えだからです。(ヨハネの手紙一3章11節)
愛とは、御父の掟に従って歩むことであり、この掟とは、あなたがたが初めから聞いていたように、愛に歩むことです。(ヨハネの手紙二6節)
「初めから聞いていたこと」。これらの聖書の言葉と併せて読んでみますと、最も大事なこと、最も基本的なことという意味で使われているように思います。イエスさまの教え、イエスさまの福音の中心、そのことは、「心にとどめなさい」、「あなたがたの内にいつもあるならば」とあるように、私たちがいつも忘れてはいけないことなのです。私たちは教会の働き、活動について、会議などで話し合います。こういう方法がある、こういうやり方がある。いろいろな話題が出ます。それは大事なことですが、私たちは何を行うにしても、福音によって行うのです。福音によって行うとは、神さまの愛、神さまの救いに対する感謝、喜びから、あれをしようとする、これをしようとするということです。ヨハネの黙示録2章4、5節には、「あなたは初めのころの愛から離れてしまった。だから、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて初めのころの行いに立ち戻れ」という言葉があります。「初めのころの愛から離れてしまった。・・・どこから落ちたかを思い出し・・・」とあります。これは、あなたがたは、いつも神さまの愛を、神さまの救いの恵みを思い起こしなさい、と言われていることなのではないでしょうか。「初めから聞いていたこと」。福音、神さまの愛、救いに対する感謝と喜びからすべてのことを始めていきましょう。
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