神様のえこひいき(二コリント12章7〜9節)
「私は神様からえこひいきされている」。これは作家の三浦綾子さんがお連れ合いの光世さんに言われた言葉です。その著書にもこの話は記されています。三浦綾子さんというと、生涯のほとんどが病の苦しみの中にあった方です。そういう方が自分は神様からえこひいきされているというのはどういうことでしょうか?三浦さんはこう言っておられたそうです。「私は病気を一つする度に一つずつ新しいことを学んだ。素晴らしい恵みを受けた」。私は三浦綾子さんの言葉から、聖書のパウロの言葉を思い出しました(二コリント12章7〜9節)。
12:7 思い上がることのないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。それは、思い上がらないように、わたしを痛めつけるために、サタンから送られた使いです。12:8 この使いについて、離れ去らせてくださるように、わたしは三度主に願いました。12:9 すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
一つのとげというのは、パウロに与えられた病のことでした。病の中で、パウロは神様の語りかけを聞きます。「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮される」。これがパウロにとっての神様からのえこひいきということではないでしょうか。病は確かに辛い、苦しいものです。世の中の考え、価値観では、不幸であるとか、悪いものと考えるかもしれません。しかし、聖書は、病を通して、神様の恵み、神様の力を知る、体験するというのです。
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