MESSAGE

メッセージやニュースレター

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 説教
  4. 2020年5月31日 主日礼拝(朝・夕拝)説教 「主の教えを口ずさむ人」

2020年5月31日 主日礼拝(朝・夕拝)説教 「主の教えを口ずさむ人」


聖書―詩編1編1~6節
(はじめに)
緊急事態宣言が先週の初めに解除されました。皆さんは少しずつ元の生活に戻ることができるのではないか、と考えておられるでしょうか。しかし、元に戻るというのはなかなか難しそうです。依然として、ウイルス感染の用心はしなければなりません。そのために「新しい生活様式」ということが奨励されています。教会もいよいよ来週6月7日の日曜日から礼拝が再開されますが、「新しい生活様式」のことを考慮しながら、活動を始めていくことになります。
ところで今日は5月31日です。教会暦、教会のこよみで言いますと、何の日であるかご存じでしょうか?今年のイースターは4月12日でした。残念ながら、みんなで教会に集まってイースター、イエス・キリストの復活をお祝いすることはできませんでしたが、この日から七週目がペンテコステ、聖霊降臨日という日です。イエス・キリストを信じ、約束の聖霊が与えられるのを待ち望んでいた人々に、聖霊が降り、そこから教会が始まりました。そこでペンテコステ、聖霊降臨日、この日のことを「教会の誕生日」とも言います。
聖霊降臨日に起こった出来事を一箇所、お読みします。使徒言行録2章4節です。「すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした」。この日以来、イエス・キリストの福音は聖霊によって、世界中の人々に、世界中の言葉で語られるようになりました。今日も世界中の教会で福音が語られていることを喜びたいと思います。

(聖書から)
今日お読みしました聖書の箇所は旧約聖書・詩編1編です。詩編の最初の箇所です。読んでみますと、「いかに幸いなことか」(1節)とありますように、幸いという言葉から始まっています。幸いというと、皆さんはどんなことを考えるでしょうか。また皆さんにとって、どんなことが、どんな人が幸いだと思いますか?お金がある人、健康な人、能力がある人・・・。そういう人が幸いな人でしょうか。
幸い。聖書はこのことについて、何と書いてあるでしょうか。詩編1編1、2節を読んでみましょう。
1:1 いかに幸いなことか
/神に逆らう者の計らいに従って歩まず
/罪ある者の道にとどまらず
/傲慢な者と共に座らず
1:2 主の教えを愛し
/その教えを昼も夜も口ずさむ人。
皆さんいかがでしょうか。聖書が示す幸いな人、それは皆さんが考える幸いな人と同じでしょうか。それとも、皆さんが考える幸いな人とは違っていましたか。
聖書が示す幸いな人、1節には、神さまに逆らう者の計らいに従って歩まない人、罪あるものの道に留まらない人、傲慢な者と共に座らない人、それが幸いな人であるとありました。私たち人間は一人では生きていくことはできません。人と共に生きていく存在です。そういう私たちですが、誰と共に生きていくか、そこで幸いか、そうでないか、違ってくるように言われているようです。
続いて、2節には、主の教えを愛する、とありました。神さまの教えを愛するということです。皆さんがお持ちの聖書、聖書は神さまからあなたへの愛の言葉です。その言葉を愛すると考えたらよいでしょう。そして、その教えを昼も夜も口ずさむ。昼も夜も、というのは、一日中、ということです。いつも神さまの教えを口ずさむ人が幸いだ、というのです。聖書の舞台のイスラエルの人たちは聖書の教えを口ずさむ、声に出して読みます。私たちはあまりそういう習慣はないかもしれません。それなら、心の中で思い巡らしてみたらどうでしょう。神さまの教えというのは、神さまのお考え、神さまの思いということですから、私たちは、いつも神さまはどんなことを考えておられるのだろうか、思っておられるのだろうか、そのことを思い巡らすのです。
2節の言葉をもう一度、ご覧ください。「主の教えを愛し」とありました。別の聖書の訳では「主の教えを喜びとし」(聖書協会共同訳など)となっていました。聖書の言葉を学ぶこと、聞くことを喜びとする。新共同訳のように、愛する、というと、本当に嬉しくてたまらない、と言っているようです。皆さんは誰とお話しするときが喜びでしょうか、楽しみでしょうか?それと同じように、神さまはこの私を愛している、とても大切に思ってくださっている。そのことを知ったなら、そのことを信じたなら、主の教えを愛し、喜びとするようになるのです。
続いて、3節を読みます。
1:3 その人は流れのほとりに植えられた木。ときが巡り来れば実を結び
/葉もしおれることがない。その人のすることはすべて、繁栄をもたらす。
お読みしました3節には「ときが巡り来れば実を結び」とありました。この言葉から、教えられることは「待ち望む」ということです。皆さんは今、何か辛い思いをしているでしょうか?試練の時を過ごしている方があるかもしれません。私たちの人生、いろいろなことがあります。私たちは、流れのほとりに植えられた木のような者です。植えられた木はそこから動くことはできません。辛いからと言って、逃げ出すこともできません。けれども、水分はしっかり受けているのです。木にとっては、植物にとっては、水分というのは命を守るものです。すると、これを私たちのことで言うならば、命の言葉を受けて生きるということです。私たちの人生にはいろいろなことはありますが、やがて、葉を茂らせ、実を結ぶ時が来る、と言われているのです。命を与える神さまにしっかりとつながっているなら、いつの日か、実を結び、葉を茂らせる日が来るから、今はひたすら、神さまを待ち望んでいなさい、と言われているのです。
1:4 神に逆らう者はそうではない。彼は風に吹き飛ばされるもみ殻。
1:5 神に逆らう者は裁きに堪えず
/罪ある者は神に従う人の集いに堪えない。
1:6 神に従う人の道を主は知っていてくださる。神に逆らう者の道は滅びに至る。
今日の聖書箇所の後半を読みました。「神に逆らう者」と「神に従う人」とありました。これを読んでみて、皆さんは、自分はどちらなのだろう、と思われたでしょうか?私は神さまを信じているし、神さまに従う人、これは私のことだ!そのように確信を持って、言うことができるでしょうか?いいえ、自分の心の中を見つめてみると、神さまに従っている!そうとは言えない。時に神さまに逆らっていることもある・・・。
先ほどお読みした聖書の言葉には、神さまに逆らう者の計らいに従って歩まない人、罪あるものの道に留まらない人、傲慢な者と共に座らない人とありましたが、自分も神さまに逆らうことがある、傲慢になることがある・・・。そういうことを考えていきますと、この聖書の言葉に書かれていることを私たちはどのように理解したらよいのでしょうか。
「神に従う人」、これは「正しい者(人)」とも訳される言葉です。私たちは正しい人でしょうか?誰かと比べて、私の方が少しは正しい、と思うことがある。けれども神さまの前にはどうでしょうか?私は正しい!なんて言えないのではないでしょうか。ローマの信徒への手紙3章10節に「正しい者はいない。一人もいない」(詩編14編1~3節の引用)とあります。神さまの前には誰一人として正しい人はいないのです。
そういう私たちですが、同じローマの信徒への手紙にはこういうことも書いてあります。「ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです」(ローマ3章24節)。イエス・キリストが、神さまの前に立つ時、正しくない、罪人である私たちのために十字架にかかってくださったことによって、私たちを義としてくださった、正しい者にしてくださった、というのです。
私たちは神さまのみ子イエス・キリストによって、正しい人、神さまに従う人にしていただいた。そればかりか、神さまから永遠の命を与えられた。これが、聖書が示す幸いということなのです。そして、この幸い、それは永遠に変わらない、無くならない幸いです。これからも命を与えてくださった方の命の言葉を聞いていきましょう。
今日の聖書の言葉の最後にはこのようなことが書かれていました。「神に従う人の道を主は知っていてくださる」。神さまはあなたの人生の道を知っていてくださいます。なぜなら、神さまはあなたの人生をいつも一緒に歩んでくださいますから。私たちの人生の道、その一歩一歩を神さまにお尋ねしながら歩んでまいりましょう。

(むすび)
今日の話の最初に「新しい生活様式」のことをお話ししました。聖書も新しい生活のことを私たちに教えています。私たちはイエス様に出会って、イエス様と共に歩む新しい生活、新しい人生を生きるように導かれたのです。私たちの教会の今年度の標語は「キリストに生きる新しい生活」です。神さまの言葉に尋ね、神さまに祈りながら、この歩みを続けていきましょう。

祈り
天の神さま
今日も私たちは神さまを礼拝しています。
私たちを罪から救うために十字架にかかり、死なれたイエス様は三日目に復活され、罪と死に勝利されました。私たちは罪に支配され、神さまに逆らう者でしたが、イエス様の十字架と復活の救いを信じることによって新しく生きる者、イエス様と共に歩む者とされたことを感謝します。
主は弟子たちに約束の聖霊を送られました。教会は聖霊によって始まりました。今、教会に連なる私たちも聖霊の力によって福音を人々に語る者としてください。
幸いな人、それは神さまの救いを受け取り、それを愛し、喜び、生きる人のことです。一人でも多くの方が救いを受け取り、幸いな人として歩むことができますように。
イエス・キリストのみ名によってお祈りします。                             アーメン

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事

記事一覧

カテゴリー