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あなたを見いだしうる間に(詩編32編1~11節)【週報巻頭言】2024年10月20日

あなたの慈しみに生きる人は皆/あなたを見いだしうる間にあなたに祈ります。大水が溢れ流れるときにも/その人に及ぶことは決してありません。(詩編32編6節)

神さまに罪を赦された幸い。そのことを知る詩人は、自分のことをこう言っているのではないでしょうか。「あなたの慈しみに生きる人」。あなたの、つまり、神さまの慈しみに生きる人です。罪を赦された喜び、幸いを知ったこの詩人は、さらにこのように言います。「あなたを見いだしうる間にあなたに祈ります」。「あなたを見いだしうる間」と言っています。イザヤ書55章6節にも、これと似た言葉があります。

主を尋ね求めよ、見いだしうるときに。呼び求めよ、近くにいますうちに。

神さまを見出すことのできる間、時、それは、限定的なもの、限られているということです。私たちにとっては、私たちがこの地上で生きている間、時です。すでに神さまを見出すことのできた方は、幸いです。しかし、自分だけの幸いに留めてはなりません。新たに神さまを見出す方、出会う方があるように祈っていきたい、神さまを伝えていきたいと思うのです。私たちに与えられているこの地上の生涯というのは、神さまを見出すことができる、神さまに出会うことのできる大切な時なのです。そして、実は、私たちというのは、私たちが神さまを見出す前に、神さまから見出された一人一人であるということをおぼえたいと思います。イエスさまはこのように語っておられます。「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ」(ヨハネ15章16節)。神さまに見出された私たち、神さまに選ばれた私たち。そのことを喜び、感謝して歩んでいきたいと思います。

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