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言葉は肉となった ヨハネによる福音書 1章1~5, 9~14節 2024/12/01 

言葉は肉となった ヨハネによる福音書 1章1~5, 9~14節 2024/12/01 赤塚バプテスト教会礼拝説教

初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。 万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。 言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。 光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。 言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。 言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。 しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。 この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。 言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。
ヨハネによる福音書 1章1~5、9~14節

みなさん、こんにちは。このアドベントの説教を皆さんに分かち合えることができて、とても嬉しいです。この1年間、東京に住み、トレーニングチームの一員として伝道と弟子訓練の経験をしてきて、嬉しい日々を過ごしてきました。本日は、アドベントのメッセージを分かち合いたいと思います。伝道と弟子訓練の準備のためにどんなメッセージを分かち合ったらよいのかと考えましたが、ヨハネによる福音書1章の言葉から分かち合うことにしました。ところで皆さん、どうしてこの聖書個所のメッセージがクリスマスのためのメッセージだと思われますか?この聖書個所のメッセージは、この福音書を書いたヨハネがアドベントのメッセージとして、イエス・キリストを紹介したのです。ヨハネは、キリストはただの人間ではなく、肉となった神の言葉、神さまのみ子であることを伝えています。今からお話しするアドベントのメッセージは、クリスマスの序章のメッセージです。この話によって、救い主イエス・キリストを紹介したいと思っています。
お祈りします。

最初に読みますと、「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった」と書いてあります。もう一度、読みますと、「この言葉は、初めに神と共にあった」とあります。
これは、どういう意味でしょうか?キリストは神の言葉であるとヨハネは紹介しました。ヨハネがこの福音書を書いた時代に、ある論争がありました。その論争というのは、キリストは本当に人間なのか、または霊的な存在なのかという論争でした。そこで、ヨハネは、神さまから受けた証しとして、キリスト・イエスは神の言葉であると紹介したのです。
ヨハネ自身が、ヨハネの手紙一にあるように、復活されたイエスさまに出会ったという経験をしています。その聖書の言葉をお読みします。
「初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て、手で触れたものを伝えます。すなわち、命の言について。―― この命は現れました。御父と共にあったが、わたしたちに現れたこの永遠の命を、わたしたちは見て、あなたがたに証しし、伝えるのです。―― わたしたちが見、また聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたもわたしたちとの交わりを持つようになるためです。わたしたちの交わりは、御父と御子イエス・キリストとの交わりです。 わたしたちがこれらのことを書くのは、わたしたちの喜びが満ちあふれるようになるためです。」(ヨハネの手紙一 1章1~4節)
この言葉から教えられることは、キリストは、霊的な方であり、また人であるということです。言い換えますと、キリストは、神さまであり、人であるということです。キリストは世界中に神さまの教えを導くだけでなく、彼自身が神さまであることを人々に知らせたかったのです。
ヨハネによる福音書1章3、4節には、「万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。 言の内に命があった。命は人間を照らす光であった」と書いてあります。
つまり、聖書は、キリストはこの世界の創造者であると語っているのです。いろいろな素晴らしい神さまの証しが記されていますが、中心のテーマは、神さまはご自分の造られた世界を愛するゆえに、救い主イエスさまを派遣されたということです。このキリストこそが私たちの希望です。
キリストご自身が光であることが聖書に書いてあります。闇は光に打ち勝つことはできない(聖書協会共同訳、新共同訳は「暗闇は光を理解しなかった」)とあります。ヨハネは、キリストは世の光として来られたと書きました。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ」(ヨハネ8:12)。また、イエスさまご自身がこのように言われました。「わたしを信じる者が、だれも暗闇の中にとどまることのないように、わたしは光として世に来た」(ヨハネ12:46)。ですから、このアドベントに覚える必要なポイントは、キリストは闇に打ち勝つために光としてこの世に来られた、ということ。そして、エフェソでパウロが書いたように、「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい」(エフェソ5:8)ということです。私たちはキリストにあって、光の子(神の子)とされたのです。すると、もう今は、私たちは闇の中にはいないのです。光は闇に打ち勝ったからです。
続いて、9−11節には、こう書いてあります。「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。 言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった」。
この言葉は真実です。このアドベントの時、覚えなければならないことは、キリストはこの世に来られましたが、世の多くの人たちはキリストが神さまから送られた救い主であることは認めておらず、そのために罪の中を迷い続けているということです。罪の中を、暗闇の中を迷い続けているのです。では皆さん、どうしたら世の人々に、神の言葉であるキリストの福音を伝えることができるでしょう。
答えはこれです!キリストは、人は新たに生まれなければ、誰も神に会うことができない(ヨハネ3:3)と言われました。ですから、闇から光に移るために、私たちは新たに生まれなければならないのです。私たちは、互いに福音を、このクリスマスの時、大いに伝えましょう。クリスマスとは、ただ家族と楽しく過ごすだけではありません。プレゼントを交換したり、ケーキを食べたりするだけではありません。クリスマスの最も大切な意味は、キリストという素晴らしい福音の知らせを伝えることなのです。
12−13節にはこのように書かれています。「しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである」。ここに、「神によって生まれ」るとあります。これが、新しく生まれるということです。
キリストご自身は神であるのに、人としてこの世界においでになり、すべての人々にこのクリスマスの約束を与えようとされました。
最後にこの言葉を伝えます。14節にこう書いてあります。「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた」。
なんと素晴らしい約束でしょうか。この約束は、キリストは私たちの間に宿っておられるということです。別の言葉で言うと、マタイによる福音書1章23節には、イザヤ書の言葉を引用して、キリストがインマヌエルと呼ばれると書いてあります。インマヌエル、それは、神さまは私たちと共におられるということです。キリストご自身が神さまです。そのお方が私たちの間におられる、私たちと共におられるというのです。

皆さんには、この約束をいつも忘れないで覚えていて欲しいと願います。なぜなら、このキリストの救いの約束を、神さまからのプレゼントとしていつでも受け取ることができるからです。
最後に、皆さんに紹介したいメッセージがあります。
神さまは私たちを愛しておられます。それは、私たちが特別な者だからではなく、また他の人たちよりも優れた者だからでもありません。私たちはみんな神さまによって造られた者ですが、罪によって、神さまから離れて闇の中を迷い、汚れた思いや悪い行いをしてしまったりして、そのままだとキリストのいない世界、永遠のさばきに陥ってしまうのです。罪は、私たちと神さまとの間を妨げます。しかし、神さまは、私たちを愛しておられますから、私たちが罪によって滅びないように、神さまの大切なみ子であるイエス・キリストをお送りくださったのです。キリストは、罪のない方としてこの世に来られ、聖なる歩みをされ、十字架におかかりになって肉を裂かれ、血を流されたことによって、私たちの罪をすべて引き受けられました。そのことによって、私たちは罪から救われるのです。私たちはキリストによって救われるだけでなく、光の子(神の子)になると約束されるのです。キリストは死なれましたが、三日目に復活され、キリストを信じる一人一人に聖霊を送られるのです。それが、インマヌエル、主は私たちと共におられる、ということです。キリストはこのように言われました。「わたしを信じる者が、だれも暗闇の中にとどまることのないように、わたしは光として世に来た」(ヨハネ12:46)。イエス・キリスト、この方こそが、クリスマスのプレゼント、世界最大の、最高のプレゼントなのです。このプレゼントを受け取るならば、私たちは、闇から光に移され、神の子とされるのです。
イエスさまを心から信じ、その救いを受け入れましょう。お祈りします。

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