しかし、お言葉ですから(ルカ5章1〜6節)
舟の上で群衆に語ったイエス様はその後、シモン・ペトロに「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」(4節)と言われます。これに対して、ペトロはこう言いました。「先生、わたしたちは、夜通し苦労しましたが、何もとれませんでした」(5節)。ペトロは自分は漁師であり、漁についてはプロである。そう言って、イエス様の言われたことに耳を貸さなかったら、ここで何も起こらずに終わったかもしれません。けれども、ペトロは続いてこのように言います。「しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」。「しかし、お言葉ですから」。これはペトロの信仰の決断、信仰の決心の言葉です。漁師としてのプライドを捨てて、イエス様の言われたとおり、網を降ろした時、何が起こったでしょうか。「そして、漁師たちがそのとおりにすると、おびただしい魚がかかり、網が破れそうになった」。イエス様に従う、ということ。それは私の考え、私の思い、私の悟り・・・。そういったものを捨てて、主の言葉に従うということです。私たちも「しかし、お言葉ですから」。私の考え、思い、悟りを越えて、主の言葉に従う信仰に歩みたいと思います。その時、主はみわざをなさるのではないでしょうか。
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