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夜、訪ねた人ニコデモ(ヨハネ3章1〜8節)

ニコデモはイエス様のもとに夜、訪ねて来ました(2節)。なぜ、夜なのでしょうか。ニコデモについてはこのような説明があります。「ファリサイ派に属する、ニコデモという人がいた。ユダヤ人たちの議員であった」(1節)。ファリサイ派、そして、ユダヤ人たちの議員。宗教的にも、社会的にもエリート。その人がなぜ、夜、訪ねたのでしょう。主イエスを訪ねること自体が後ろめたいことであったのでしょうか。ファリサイ派なのに、ユダヤ人たちの議員なのに。そういう噂が流されることを恐れ、人目を避けて・・・。あるいは深い心の悩みを持っていたのでしょうか。
 彼は主イエスを求めていました。しかし、明るいうちに、すなわち、みんなに知られるようにして求めることはできなかったのです。現代でも、キリスト教を、信仰を求めること。それは人に知られたくないこと・・・。そのように考える人がいるかもしれません。
 主イエスを夜、訪ねたニコデモ。人に知られないようにして主を訪ねたのです。しかし、堂々と明るいうちに、と主は要求されませんでした。彼の恐れ、心の闇、その心中のすべてをご存じの上で、そのままに彼を受け入れてくださったのです。
 主に会うために、主御自身が敷居を高くすることはなさらなかったのです。これは私たちの課題です。教会は求める人たちのために敷居を下げていくことを努力すべきではないでしょうか。私たち自身で敷居を高くしてしまっているようなことはないでしょうか。一人でも多くの方が主と出会うことができるように祈りましょう。

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