天に富を積むー共に生きる生き方へ(ルカ12章22〜34節)
先日、ある本を読んでいましたら、今の時代、「共に生きる」という言葉がいろいろなところで聞かれるとありました。そして、それはむしろ、「共に生きる」ということが難しくなっている時代、社会を表しているのではないか、というのです。「共に生きる」ということを声高に叫ばなければならなくなっている時代、社会。そういう中でキリストの体、教会はどのように歩んでいったらよいでしょうか。
「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる」(ルカ12章32節)。教会は、そして、私たち一人一人は小さな群れ、小さな者です。そういう私たちが神様の言葉を聴き、神様のみ心がなりますようにと祈りつつ、世にあってイエス様を伝え、イエス様を証しすることに努めています。小さな私たちに何ができるのか、と思うようなこともありますが、このイエス様の言葉に励まされて、立ち上がっていきたいと思うのです。「あなたがたの父は喜んで神の国をくださる」とありますが、神様は私たちにイエス様をくださいました。イエス様と共に歩む時、私たちはもうすでに神の国を生きているのです。教団讃美歌90番に「ここも神の御国なれば」という賛美歌があります。私たちはもうすでに神の国の住人です。この世のただ中で神の国の住人として生きていきます。神様の愛と義がなりますように、と祈りつつ、歩んでまいりましょう。
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