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【週報巻頭言】2021年6月20日 神の与えられた使命に生きる(詩編8編1~10節)

神さまは私たちに大切な使命を与えてくださいました。そのことが詩編8編6節以下に書かれています。

「神に僅かに劣るものとして人を造り/なお、栄光と威光を冠としていただかせ 御手によって造られたものをすべて治めるように/その足もとに置かれました。 羊も牛も、野の獣も 空の鳥、海の魚、海路を渡るものも。」(詩編8編6~9節)

人間はどのようなものとして造られたか、このように書かれています。「神に僅かに劣るものとして人を造り」。神さまに僅かに劣るもの。どういうことでしょうか?創世記1章26、27節にはこのようなことが書かれています。

「神は言われた。『我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。』神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」(創世記1章26、27節)

神さまはご自分にかたどり、ご自分に似せて、人間を造られました。神さまに僅かに劣るもの、というのは、そういう意味です。神さまというと、何か神話などでは、真っ白なお髭で杖を持っているような風貌ですが、そういうことが言われているのではありません。神さまにかたどりとか、似せて、というのは、人間は、神さまの心、思い、意志を表す存在として造られた、ということです。

そういう私たち人間に神さまが与えられた使命、それは「御手によって造られたものをすべて治めるように/その足もとに置かれました」(7節)とありますが、「治める」ということです。「治める」、創世記の言葉では「支配する」とありますが、人間が自分の好き勝手に、神さまの造られたものを治める、支配するということではありません。神さまのみ心に従って、正しく管理するように、ということが言われているのです。ある注解書には「命の管理」とありました。私たちは神さまのみ心に従って、正しく管理しているでしょうか?神さまから与えられた命、自分の命、お互いの命、そして、動物や植物の命を正しく、大切に管理していくのです。管理する、ということを言い換えるならば、愛する、と言っても良いでしょう。そのために神さまのみ心を知る。神さまのみ心が示されている聖書から神さまの言葉を聴き、それに従っていくことが求められているのです。

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