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【週報巻頭言】2022年12月4日 あなたの祈りを求めておられる神さま(マタイ6章5~8節)

だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。(マタイ6章6節)

「隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい」。このようにイエスさまは言われました。あなたの父、すなわち、神さまに祈りなさい、ということです。

「あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい」。ここでイエスさまが言われていることを、文字通り、自分が一人で神さまに祈る部屋とか時間を持つということで受け取ってもよいのですが、ここで言われていることは、私たちの心の中です。祈りとは、究極的には、神さまと私の関係においてのことです。誰も聞いていない、誰も知らない、あるいは誰にも言えない、そういうこともすべて神さまに申し上げるのです。もちろん、「あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じ」(8節)とありますように、神さまは私たちが祈る前から、私たちの心の願いのすべてをご存じです。

こう言いますと、神さまは私たちのすべてをご存じならば、わざわざ祈る必要はないのでは?そのように思われる方があるかもしれません。私たちには、言葉を交わさなくても、通じ合うような親しい関係、間柄の方がおられるかもしれません。以心伝心もいいでしょうが、やっぱり言葉が欲しい。私はそう思います。神さまもそうではないかと思います。だからこそ、神さまは、私はあなたのことはすべて分かっているから祈らなくてもいいよ、とは言われません。祈ることを求めておられます。

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