【週報巻頭言】2023年8月13日 主のわざに常に満ち溢れなさい(一コリント15章50~58節)
わたしの愛する兄弟たち、こういうわけですから、動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。(15章58節)
パウロは、コリントの兄弟姉妹に語ります。「こういうわけですから」というのは、イエスさまの救いのことです。イエスさまの十字架の救いにあずかったあなたがたは、罪と死から救われ、永遠の命に生きる者とされた。だから、この救いを忘れないように。「動かされないようにしっかり立ち」とあります。私たちの心はすぐに揺れ動いてしまいます。試練があると、罪の誘惑があると、すぐに揺れ動いてしまいます。けれども、そういう私たちを救いへと導いてくださった方が支えてくださっているのです。支えてくださる主を見上げていく時、私たちは立ち続けることができるのです。
「主の業に常に励みなさい」。「励みなさい」という言葉は、「満ち溢れなさい」とも訳すことのできる言葉です。主のわざに常に励みなさい、というと、何か二十四時間、あなたは主のために頑張りなさい、と言われているように思えます。しかし、主のわざに常に満ち溢れなさい、ということからは、主のわざということが、主ご自身のわざ、主が私たちのためにしてくださった恵みのわざであるということを思い起こさせられるのです。「ダビデの子孫として生れ、死人のうちからよみがえったイエス・キリストを、いつも思っていなさい」(二テモテ2章8節・口語訳)という聖書の言葉があります。主の恵みのわざを思う。主の恵みを見つめていく。すると、そこから、私たちの神さまの恵みに対する感謝の応答がなされていくのではないでしょうか。
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