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「私の律法」から「私の福音」へ(ローマ2章1〜16節)

パウロは、以前は熱心なユダヤ教徒、キリスト教会を迫害する者でした。彼は神様から与えられた律法を「私の律法」、私の正しさにしてしまい、それを追求して生きていました。神様の律法が自分の正しさを誇る道具、他者を裁く道具と化してしまったのです。それがエマオ途上で復活の主に出会った時、彼の目は見えなくなりました。それはまた彼の霊の目、信仰の目が塞がれていたことを示します。そのパウロが回心した時、イエス様に向いた時、目からうろこが落ちたのです(使徒9章18節)。それは霊の目が、信仰の目が開かれたことを意味します。私を生かしているのは私の律法、私の正しさではない。私を生かしているのは「わたしの福音」(16節)、イエス・キリスト。この方は私のために十字架にかかり、命をささげてくださった。私を愛し、赦し、共に生きておられる。このことを知った時、信じた時、「私の律法」から「私の福音」へと生き方の転換が起こったのです。そして、今、私たちもイエス・キリストに出会ったら、「私の律法」から「私の福音」へ、新しい出発が始まるのです。「神の憐れみがあなたを悔い改めに導く」(4節)。このことが皆様一人一人の出来事となるように。

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