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人生の旅を共に歩まれる方(ルカ2章1~7節)【週報巻頭言】2024年1月7日

ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。(ルカ2章4、5節)

私は、ヨセフとマリアのベツレヘムへの旅について、どんなに大変なことであったかを想像してみました。それだけでなく、私たちの人生の旅ということを考えたのです。私たちも、それぞれ神さまから命を与えられ、人生の旅を歩むように導かれています。それでは私たちの旅というのはどこへ向かうものなのでしょうか?私たちの旅、それは、神さまの国を目指しての旅です。

私が幼い時、繰り返し、読んだ本があります。それは、『天路歴程』という題名の本でした。イギリスのバプテスト教会の牧師のジョン・バニヤンという人の書いた物語です。クリスチャンという主人公が、破滅の町から様々なところへと旅して、最終的には、天の都にたどりつく、という話です。主人公は、旅の途中では、危険な目に遭ったり、だまされたり、馬鹿にされたりして、苦しい、辛いことを数々体験しますが、神さまの守りと導きによって、天の都、神さまの国にゴールするのです。

私たちの人生も、天路歴程のような旅のようなものです。旅の途中では、私たちもいろいろなことがありますが、忘れてはならないのは、神さまが共におられる、ということです。先ほど、マリアとヨセフにそれぞれ主の天使が聖霊によって子供が生まれる、ということを告げたことをお話ししましたが、天使はマリアにこう言いました。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」(ルカ1章28節)。天使はヨセフにこう言いました。「『見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。』この名は、『神は我々と共におられる』という意味である」(マタイ1章23節)。天使は、マリアにも、ヨセフにも、同じことを言っているのです。神さまはあなたと共におられる。この夫婦の旅を支えたのは、この言葉だったのではないでしょうか。神さまは私たちと共におられる。そして、その共におられる神さまこそは、イエスさまだったのです。

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