
あなたがたの内におられる方によって(一ヨハネ4章1~6節)【週報巻頭言】2025年4月13日
子たちよ、あなたがたは神に属しており、偽預言者たちに打ち勝ちました。なぜなら、あなたがたの内におられる方は、世にいる者よりも強いからです。偽預言者たちは世に属しており、そのため、世のことを話し、世は彼らに耳を傾けます。(一ヨハネ4章4、5節)
「世は彼らに耳を傾けます」とありました。これとは反対に、世は、私たちの言葉には耳を傾けません。それはどういうことかというと、私たちは、イエス・キリストの福音を信じています。イエス・キリスト、この方こそは、私たちを罪から、滅びから救ってくださる方です。この方を、この救い主を、私たち教会は語り伝えます。しかし、世は、それに耳を傾けない、信じようとしない、受け入れようとしないのです。
イエスさまは、ご自分の弟子たちにこのようなことを言われました。
これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。(ヨハネ16章33節)
世のただ中にあって、悩み苦しむ弟子たちに向かって、主は言われました。「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」。「あなたがたには世で苦難がある」。主に従う者には、悩みがあり、苦しみがあります。人生の苦難があり、またイエス・キリストに従うゆえの苦難があります。私たちはそのことを通して、十字架を負うことの意味を教えられています。けれども、イエスさまは、このようにも言われました。「しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」。イエスさまは、世に勝っている、罪と死に勝利された方です。私たちは、そのことを信じていく時に、神さまからの平和、平安が与えられるのです。使徒パウロは、その平和、平安について次のような言葉で言い表しています。
わたしの愛する兄弟たち、こういうわけですから、動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。(一コリント15章58節)
「主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならない」。私たちの歩みは、主にあっては決して無駄にならない。私たちの人生は、主にあっては決して無駄な人生ではない。このことを信じていきましょう。
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