
私に語りかけられる主(ヨハネ21章15~25節) 【週報巻頭言】2025年5月18日
ペトロが振り向くと、イエスの愛しておられた弟子がついて来るのが見えた。この弟子は、あの夕食のとき、イエスの胸もとに寄りかかったまま、「主よ、裏切るのはだれですか」と言った人である。ペトロは彼を見て、「主よ、この人はどうなるのでしょうか」と言った。イエスは言われた。「わたしの来るときまで彼が生きていることを、わたしが望んだとしても、あなたに何の関係があるか。あなたは、わたしに従いなさい。」
(ヨハネによる福音書21章20~22節)
ここには、ペトロが他の弟子のことを気にして、イエスさまにこのように尋ねている言葉があります。「ペトロは彼を見て、『主よ、この人はどうなるのでしょうか』と言った」とあります。私たちも、自分は、イエスさまを信じている、イエスさまに従っているけれども、あの人はどうだろうか、と気にかかることがあります。その時には、その気にかかるあの人、この人のことを神さまに祈っていきたいと思います。けれども、気にはかかっていても、祈りに結び付かないことがあります。祈ることよりも、その人の弱さや足りなさに関心が向けられて、ついつい裁いてしまったり、批判してしまったりすることがあります。私たちは、そのような時には、このイエスさまの言葉を思い出したいと思います。「あなたは、わたしに従いなさい」。この言葉によって、私たちは、イエスさまに向き合わされていくのです。あなたは、どうなのか、あなたは私に従うのか。私たちは、この問いを受けながら、日々、悔い改めて、日々、新たに生きる者であることをおぼえたいと思います。
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