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占領すべき土地はまだたくさん残っている(ヨシュア記13章1〜7節)

「あなたは年を重ねて、老人となったが、占領すべき土地はまだたくさん残っている」(1節)。神様がヨシュアにこのように語られた時、ヨシュアは何歳だったでしょうか?24章29節を見ますと、ヨシュアは百十歳の生涯だったことが分かります。注解書などを見てみますと、百歳近くになっていたのではないか、と書いてあるものもありました。正確な歳は分からないのですが、ヨシュアはもう人生の終わりを迎える、その直前に神様がこんなことを語られた「占領すべき土地はまだたくさん残っている」というのは何とも酷な話ではないかと思うのです。むしろ、「ヨシュアよ、お前はよくやった。もう後はゆっくりのんびりと残りの人生をお暮しなさい」というのが愛ではないかと思うのですが、神様はそうはおっしゃらないのです。
私はこの神様の言葉を読んでみて、二つのことをここから教えられるのです。一つは、私たち人間というのは幾つになっても完成は無い、ということです。「まだたくさん残っている」。生涯、発展途上なのです。十分ではない。まだ完成していない。そういう私たちです。そして、完成はいつか、というと、天の国に行った時ではないでしょうか?そして、もう一つ、「まだたくさん残っている」というのは、神様からの大きな励ましです。「もうあなたは年を取りすぎたので何もやることはないよ。もうあなたは必要ないよ」。いいえ、それとはまったく違うのです。「まだたくさん残っている」。神様はまだまだあなたのことを必要なのです。自分で自分はもう必要ない、無理だ、と決めてはならないのです。私たちは地上にいる間、最期まで、神様の大切な、必要な器として用いられるのです。それがたとえ体が動かなくても、言葉が話せなくても、あなたはいるだけで良い。それが神様からのヨシュアへのメッセージであり、私たちへのメッセージ、そう受け止めたいと思います。

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