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イエスが来て真ん中に立ち・・・(ヨハネによる福音書20章19~23節)【週報巻頭言】2024年12月15日

その日、すなわち週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた。そこへ、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。(20章19、20節)

戸は鍵がかかっているはずです。それなのに、そこにイエスさまが入って来られたのです。イエスさまは弟子たちの真ん中に立たれました。そして言われたのは、「あなたがたに平和があるように」ということでした。これは夕方のことですから、イエスさまは、弟子たちに「今晩は!」と挨拶されているのです。しかも、ご自分が十字架にかかって受けた傷口を彼らにお見せになった。恐れによって心を閉ざしていた弟子たちに、イエスさま自ら、会いに来てくださった。そして、十字架にかかった時の傷口を見せてくださった。ああ、これは、この私のためだったのだ!主が会いに来てくださったこと、主の十字架の傷、それが弟子たちの心を開かせたのです。主は、私たちを愛しておられる。こんなにまでして愛しておられる・・・。弟子たちは本当に嬉しかったと思います。ここにはこう書いてあります。「弟子たちは、主を見て喜んだ」。

私たちも、恐れのあまり、現実の厳しさのあまり、主に対して、心を閉ざしてしまう、主を見失ってしまうことがあると思います。けれども、そういう私たちのところに、主は会いに来てくださる。私たちの真ん中に立って、声をかけてくださる。そして、そういう弟子たちに、私たちに、主はこう言われるのです。

イエスは重ねて言われた。「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす。」(20章21節)

イエスさまは、神さまの救いのご計画によって、この世に、遣わされました。私たちはアドベント、そして、クリスマスを迎えますが、それは、神さまが、ご自分の大切なみ子であるイエスさまをこの世に、私たちのもとに遣わされたことを喜び祝う時です。そのイエスさまは、ご自分の弟子たちに、あなたがたを遣わす、と言われたのです。イエスさまは、私たちのことも同じように言われているのではないでしょうか。「わたしもあなたがたを遣わす」。私たちは、イエスさまによって遣わされた者であることをおぼえたいと思います。

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