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主よ、できません・・・(創世記19章15~29節) 【週報巻頭言】2026年10月18日

神さまはロトに山へ逃げるように、と言われました。しかし、ロトはそれに対して、それはできない、それは無理だ、と言っています。

ロトは言った。「主よ、できません。 あなたは僕に目を留め、慈しみを豊かに示し、命を救おうとしてくださいます。しかし、わたしは山まで逃げ延びることはできません。恐らく、災害に巻き込まれて、死んでしまうでしょう。1御覧ください、あの町を。あそこなら近いので、逃げて行けると思います。あれは小さな町です。あそこへ逃げさせてください。あれはほんの小さな町です。どうか、そこでわたしの命を救ってください。」

主は言われた。「よろしい。そのこともあなたの願いを聞き届け、あなたの言うその町は滅ぼさないことにしよう。19:22 急いで逃げなさい。あなたがあの町に着くまでは、わたしは何も行わないから。」

そこで、その町はツォアル(小さい)と名付けられた。(創世記19章18~22節)

ロトのこの願いに対して、神さまはどのようにお答えになったでしょうか?「よろしい。そのこともあなたの願いを聞き届け、あなたの言うその町は滅ぼさないことにしよう。急いで逃げなさい。あなたがあの町に着くまでは、わたしは何も行わないから」(21、22節)。ロトは近くの小さな町までで勘弁してください、と言いました。神さまは、そんなことでは駄目だ。もっと頑張って、私の言うとおりにしなさい、とロトの言ったことを退けるようなことはなさらず、ロトの願いを受けとめてくださいました。ここにロトはある小さな町までで勘弁してください、と言っていますが、それに対して神さまは、逃げるのは、その町まででよろしい、と言われました。

ロトという人物は、叔父のアブラハム、後に信仰の父と言われるアブラハムに比べるならば、小さな人物であったと思います。しかし、そういうロトのことも神さまは顧みてくださいました。神さまの言われるとおりには、そこまでは従えません。ロトはそのことを正直に、率直に神さまに申し上げました。私たちも、私はそこまでは従えません、そこまではできません。自分ができないこと、無理だと思うことをそのまま神さまに申し上げてよいと思うのです。それは、開き直りということではありません。信じられない、従えない自分を認めることです。そして、そういう自分を神さまに差し出していくのです。汚れた霊に取りつかれ、病んでいる息子を持つ父親が、イエスさまにこのように言いました。「信じます。信仰のないわたしをお助けください」(マルコ9章24節)。信じられない自分、信仰の無い自分、その私をも愛しておられる神さま、そのことを知るところから、信仰が生まれるのではないでしょうか。

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