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選びの恵みに応えて(ヨハネ6章60〜71節)

イエス様は「あなたがた十二人は、わたしが選んだのではないか」(70節)と言われました。それは弟子たちをその選びに応え得るような者として、選ばれるにふさわしい者として選んだわけではないということです。そのことを知る私たちは主の選びの恵みにいつも心を向けていたいと思うのです。私たちが救われたのは、私たちが弟子として選ばれたのはただただ主の恵みによることなのです。
イエス様は十二弟子に向かって、「あなたがた十二人は、わたしが選んだのではないか」と言われましたが、その中の一人がご自分を裏切ることもご存じでした。それでもなお、「あなたがた十二人は、わたしが選んだのではないか」と主は言われたのです。ここには「あなたがた十一人」、つまり、イスカリオテのユダを除く十一人とは言われていないのです。「あなたがた十二人」と言われているのです。それは、あのイスカリオテのユダも主に選ばれた一人なのだ!ということです。ご自分を裏切ることを知っていながら、それでもなお、主は私が選んだ!と言われたのです。
イスカリオテのユダは後に主イエスを裏切ります。しかし、私たちは自分がユダのような人間ではない、と断言することができるような者ではないことを知っていると思います。日々の歩みの中で、何度も何度も主イエスを裏切る。あのペトロのように、何度も何度も主を知らないと言ってしまう。そういう私たちではないでしょうか。しかし、そういう私たちにも主は言われるのです。あなたがたを私が選んだのだ、と。何度も何度も主を裏切り、否定してしまう私たち。そういう私たちをそれでも、赦し、愛し、立ち上がらせてくださる神様、神様の愛に感謝して歩んでいきたいと思います。

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