信仰による従順(ローマ16章17〜27節)
26 節には「信仰による従順」とありました。この言葉は同じローマの信徒への手紙の最初の箇所、1章5節にもあります。「わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を信仰による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました」。
パウロは自分のことを使徒と言っています。私は神様の恵みによって使徒とされた。使徒とは何でしょうか?使徒とは、ここに記されているように、主のみ名を広めて、すべての異邦人、すなわち、すべての人を信仰による従順、キリストに仕える人になるように導く人です。キリストに仕える。このことをさらに言いますと、他者に仕えるということです。お互いが仕え合う。他者に仕え合うということです。
私たちは今までは自分の腹に仕えてきました。自分自身に仕えてきました。あるいは他者を自分に仕えさせようとしてきました。しかし、今はキリストを主と信じた。それはもうそういう生き方を止めて、キリストに仕える者とされたということです。悔い改め、回心という言葉が聖書に出てきます。新約聖書の元の言葉では、メタノイア、向きを変えるという意味です。どこからどこへ向きを変えるのでしょうか?今日の聖書の言葉に自分の腹に仕える、ということとキリストに仕えるということが言われていました。メタノイア、悔い改めとは自分に向いていたところから、キリストに向いて生きるということです。どうか、そのことを忘れないように、そこから離れないように。
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