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マリアの信仰(ヨハネ11章28〜37節)

「マリアの信仰」というと、クリスマスの時期ですので主イエスの母マリアのことを思い起こすかもしれません。ここではマルタとラザロのきょうだいであるマリアのことです。ヨハネによる福音書11章では、ラザロを亡くして、悲しむマルタとマリアの姿が記されています。主はマルタと対話され、それに続いて、マリアをお呼びになりました。マリアはすぐに主のおられる所に行きました。その時のことが32節に記されています。
「マリアはイエスのおられる所に来て、イエスを見るなり足もとにひれ伏し、「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに」と言った」。
マリアが言った言葉は先にマルタがイエス様と出会った時に言った言葉と同じでした。「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに」。マリアも同じ言葉を主に言いました。その時のマリアの様子について、「イエスを見るなり足もとにひれ伏し」とあります。イエス様にひれ伏す、というのは、信仰的なように思えますが、これはイエス様の前に自分の悲しみを体の全身を持って表しているように思えます。泣きすがると言ったら良いでしょうか。ですから、これは主の前に信仰的に立派に振る舞った、というよりは、主の前に自分の心の内をすっかり注ぎ出した、ということのように思えてなりません。このようなことを知る時、信仰とは何か?ということを考えさせられます。神様の前に立派に振る舞うのも信仰なのでしょう。しかし、神様の前に自分の本当の姿をさらけだす。そして、主にすがりついていく。マリアの信仰はそういう信仰なのではないかと思うのです。自分の弱さや貧しさに気づかされる時、そこでこそ、主が共におられることの恵みを知るのです。

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