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【週報巻頭言】2020年11月29日 自分自身をイエスさまのところへ持って行く(マルコ9章14~29節)

自分の息子の癒しを求める父親はイエスさまにこう言いました。「おできになるなら、わたしどもを憐れんでお助けください」(マルコ9章22節)。すると、イエスさまは「『できれば』と言うか。信じる者には何でもできる」(同23節)と言われました。この父親はイエスさまの言葉を聞いて、次にこう言いました。「信じます。信仰のないわたしをお助けください」(同24節)。「信仰のないわたし」と言っていますが、この人は今まで、神さまを知らない、神さまなど信じていない人であったということではありません。しかし、イエスさまに出会って、自分の信仰というものがどういうものであったのか気づかされたのです。私は神さまを本当には信じていなかった。私は自分が考えている神さまのイメージを描いていただけだった。神さまという方はまあこれぐらい、この程度の方だろう、と思い、神さまという方が自分の思いをはるかに超えた方であるということを信じていなかったのです。

もう一つ、この父親の言葉から知らされることがあります。この父親がイエスさまに最初に言った言葉は「おできになるなら、わたしどもを憐れんでお助けください」ということでした。それが次に言った言葉は「信じます。信仰のないわたしをお助けください」ということでした。この父親は、最初は自分の息子の癒しを願い求めていました。自分の息子、そして、それを支えている自分について、「わたしどもを憐れんでお助けください」と言っていました。それが次に言った言葉では「信仰のないわたしをお助けください」と言いました。「わたしども」から、「わたし」に変わっているのです。

私たちは自分が大変なのは、あの人が問題だから、この人のせいだから、そう考えてしまいます。しかし、この私が問題なのです。あの人やこの人ではなく、この私を助けてください。自分自身をイエスさまのところへ持って行く。その時、イエスさまは私たちを解決の道へと導いてくださるのです。この父親はそのことに気づかされたのです。

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