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私たちは罪に支配されない(ヨハネ3章31〜36節)

ヨハネ福音書3章36節に「御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまる」とありました。神様の怒りがあるというのです。それが留まる。これは留まり続けるということです。神様の怒りが私たちを支配する。しかし、それを押し除けるため、取り除くためにイエス様はおいでになったのです。この方を信じることによって、私たちは神様の怒りから逃れることができるのです。イエス様を信じることによって、私たちは神様の怒りに支配されない。私たちは罪に支配されないのです。
昨年、パリでテロがありました。そのことによって多くの人たちの命が失われました。尊い命が奪われてしまう。これからも憎しみの連鎖が続いていくのだろうか、と大変心配になります。ある方はそのテロのためによって愛する伴侶を失いました。その方はテロの犯人に対して、声明文を送りました。その中の印象深い一言を紹介しますと、「私はあなたたちに憎しみを送らない」ということでした。この方の書かれた言葉については様々な受け止め方や理解があると思います。私はこの「私はあなたたちに憎しみを送らない」という言葉から、「私はあなたたちの罪に支配されない」と言っているように思えました。憎しみに対して憎しみで返さない。罪に対して罪で返さない、と言っているように思えました。
神様の怒り。それは私たちの罪に対する神様の怒りです。私たちが罪から離れるならば、そこには神様の怒りはないのです。イエス・キリストは私たちの罪のすべてをご自分が引き受けてくださいました。すべての罪の犠牲となって十字架にかかってくださいました。イエス・キリストが私たちの罪を引き受けられた、私たちの罪の犠牲となられた。そのことを信じることによって、私たちは罪に支配されない。命に、永遠の命に生きる者とされるのです。

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