【週報巻頭言】2022年10月30日 あなたがたの天の父の子となるため(マタイ5章38~48節)
しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。(マタイ5章44節)
イエスさまは、「悪人に手向かってはならない」(マタイ5章39節)と言われました。それは、悪に悪で報いず、善をもって、愛をもって報いるように、と悪に抵抗すること、戦うことをお示しになりました。そして、敵を愛すること、自分を迫害する者のために祈ることが語られています。これらは素晴らしい教えだと思います。しかし、私たちが実行するには大変難しい、不可能と思えるような教えです。
あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。徴税人でも、同じことをしているではないか。自分の兄弟にだけ挨拶したところで、どんな優れたことをしたことになろうか。異邦人でさえ、同じことをしているではないか。だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。(マタイ5章45~48節)
私たちもかつては神さまを知らず、無視していた者でした。悪人であり、正しくない者でした。いえ、今でも神さまの前に立つ時、自分は善人とは言えない、正しい者とは言えない者です。しかし、そういう私たち、神さまを知らなかった時も、神さまを知り、神さまを信じて歩む今も、神さまは変わることなく、私たちを愛しておられます。そして、主は、私たちが不完全な、罪深い者であるのに、悪と戦え、敵を愛せ、自分を迫害する者のために祈れ、と言われます。それはなぜかというと、「あなたがたの天の父の子となるため」、神さまの子どもとして生きるためというのです。私たちが神さまの子どもとして生きる時、神さまは私たちを愛の人へと変えてくださるのです。
この記事へのコメントはありません。