【週報巻頭言】2023年1月15日 救い主に出会う喜び(マタイ2章1~12節)
彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。(マタイ2章9、10節)
占星術の学者たちというのは、聖書の示す真の神さまを知らない、信じたことのない人たちだったと思います。その人たちが星を見て喜びに溢れた、というのです。その星とは、ユダヤ人の王として生まれた方を示す星でした。つまり、彼らはユダヤ人の王、救い主のいる場所を知り、お会いできることをとても喜んだのです。神さまは、神さまから遠い存在とされた異邦人、しかも、律法では罪とされた占いをする人、そういう人を顧みてくださり、彼らの専門分野である星を用いて、救い主に出会わせてくださったのです。
家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。(マタイ2章11、12節)
占星術の学者たちは、イエスさまに会うことができました。そして、「ひれ伏して幼子を拝み」とあるように、イエスさまを礼拝しました。「宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた」とあります。宝の箱というのは、自分たちの最も大切にしているものということです。彼らにとっては、その職業からすると、占星術の道具かもしれません。しかし、イエスさまに出会ったら、もうそれは彼らには必要ないのです。彼らにとって、今や宝はイエスさまなのです。最後の12節に「別の道を通って自分たちの国へ帰って行った」とあります。別の道というのは、今まで歩んできた道とは別の道ということです。イエスさまに出会った彼らは、神さまのお示しになる道、新しい別の道を歩むことになったのです。私たちもこのクリスマス、イエスさまをお迎えし、神さまのお示しになる道を歩んでいこうではありませんか。
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