多くの罪を覆う(ヤコブ5章7〜20節)
ヤコブの手紙5章16節に「罪を告白し合い、互いのために祈りなさい」とあります。私たちの現実は、自分の苦しみ、弱さを隠し、分かち合うことをしない。罪の告白よりも、自分の正しさを主張し合うというものかもしれません。自分はこういう病があって苦しんでいる。自分はこういう罪を犯した。悔い改めて、新しい出発をしたい。お互いにいやされることを求め、罪の赦しを求め、祈り合う。それこそが教会です。19、20節には「真理へ連れ戻す」、「多くの罪を覆う」ということが記されていました。これが教会の使命です。主のもとに人々が立ち返るように、私たちは福音を伝えていきます。ここには「多くの罪を覆う」という言葉がありました。箴言10章12節には「愛はすべての罪を覆う」とあります。この「覆う」というのは、赦す、という意味ですが、私たちは互いに罪を告白し合う群れであり、罪を赦し合う群れなのです。主が私たちを愛し、赦してくださったように、私たちも互いの罪を覆う。罪を赦し合う。そのようにして、互いに悔い改め、新たに生きる、再出発する歩みをしていく私たちでありたいと思います。
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