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【週報巻頭言】2023年6月11日 神の恵みによって生きる(一コリント15章1~11節)

わたしは、神の教会を迫害したのですから、使徒たちの中でもいちばん小さな者であり、使徒と呼ばれる値打ちのない者です。(一コリント15章9節)

パウロは、イエスさまを信じる前の自分のことをここで語っています。イエスさまを信じる前、パウロはどういう人だったでしょう。パウロはこう言っています。「わたしは、神の教会を迫害したのです」。パウロは、キリスト教会を迫害する人でした。パウロは、キリストを信じる前は、熱心なユダヤ教徒でした。とても優秀で正義感の強い人でした。キリスト教は間違った教えを説いていると考えて、キリスト教を排除しなければ、という自分の正義感でキリスト教会を迫害していました。ところが、そういうパウロに、復活されたイエスさまは出会ってくださったのです。

神の恵みによって今日のわたしがあるのです。そして、わたしに与えられた神の恵みは無駄にならず、わたしは他のすべての使徒よりずっと多く働きました。しかし、働いたのは、実はわたしではなく、わたしと共にある神の恵みなのです。(一コリント15章10節)

パウロは、自分がイエスさまに赦された喜びを言い表しています。「神の恵みによって今日のわたしがある」。私に与えられた神さまの恵み、それは罪を赦されたことです。パウロは赦された喜びから、福音を伝える働きに励んだのです。パウロは、こう言っています。「わたしは他のすべての使徒よりずっと多く働きました。しかし、働いたのは、実はわたしではなく、わたしと共にある神の恵みなのです」。私はこんなにたくさんの働きをしました!と自分の働きを誇ってはいません。パウロが誇っているのは、神さまの恵みです。神さまの恵みが私を変えました。神さまの恵みが私に福音を伝える働きをさせました。私は、神さまの恵みによって生きている、生かされている。私たちもパウロと同じ神さまの恵みをいただいています。神さまの恵みを、神さまを賛美して歩んでいきましょう。

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