福音を宣べ伝えよう(マルコ16章14〜20節)
信じなかった弟子たち。主はその不信仰とかたくなな心をおとがめになったのであるが、それで終わらなかった。主は御自身の復活の出来事を聞いても信じなかった弟子たちに向かって、宣教命令を語られた。信じない、というよりも、信じられない弟子たち。その者たちに向かって、福音を宣べ伝えよ、というのである。信じられなかったり、疑ってしまう弟子たちの姿はまるで私たちのようである。そういう私たちにも主は語られているのではないか。福音を宣べ伝えよと。
「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」。ここに「全世界に行って」とある。福音宣教は全世界で行われるものである。全世界というのはタイであり、シンガポールであり、ルワンダであり、インドであり、日本である。あなたが今住んでいるその町である。福音宣教は「すべての造られたもの」に対して行われるのである。福音宣教の対象者は限定されない。「すべて」であることを忘れてはならない。
弟子たちは主の命令に従って福音宣教を行った。「弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した」とある。そうしたところ、「主は彼らと共に働き」とある。主が弟子たちと共に働いてくださる。福音宣教は弟子たちだけ、つまり、人間のわざに留まらないことが分かる。主が共に働き、福音を宣べ伝えてくださる。だから、私たちは安心して信頼して、この働きができるのである。
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