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ヨブの忍耐(ヤコブ5章1〜11節)

「兄弟たち、主の名によって語った預言者たちを、辛抱と忍耐の模範としなさい。忍耐した人たちは幸せだと、わたしたちは思います。あなたがたは、ヨブの忍耐について聞き、主が最後にどのようにしてくださったかを知っています。主は慈しみ深く、憐れみに満ちた方だからです」(ヤコブ5章10、11節)。
ヨブは、不条理とも言えるような苦難の中にありました。また周りの人たちの無理解もありました。苦しみというのは、その苦しみそのものも辛いですが、理解者がいないというのもそれに加えて二重の辛さとなります。しかし、ヨブ記を読んでいきますと、ヨブが神様と対話している場面が出てきます。私はこれについてはヨブの祈りということだと思います。ヨブは神様に祈り続け、神様の言葉を聴き、神様と向き合っていったのです。そこから、ヨブの忍耐、ヨブに忍耐する力が与えられたと思います。
そして、ヨブは知ったのです。「主は慈しみ深く、憐れみに満ちた方」。神様という方がどのような方であるかということを知ったのです。神様は慈しみ深いお方、神様は憐れみに満ちたお方。ヨブ記の最後が示すことは、ヨブの人生は大きな苦難の人生であったけれど、決して不幸な人生ではなかった。幸いな人生であった。神様と共にある人生であったということだと思います。

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