弟子の条件(マルコ3章7〜19節)
マルコによる福音書3章13節から、十二使徒の選びの記事があります。選ばれた人たちというのは、群衆とは違う、何か優れたものを持った、できる人たちだったのでしょうか。それについては「これと思う人々」とあります。残念ながら、私たちは聖書から、十二使徒の選ばれた理由、条件といったことをこれ以上、知ることはできません。主に選ばれた十二人。それは祈りの中で選ばれた(ルカ6章12節参照)。そのようにしか言えません。その十二人について、「そこで、十二人を任命し、使徒と名付けられた。彼らを自分のそばに置くため、また、派遣して宣教させ、悪霊を追い出す権能を持たせるためであった」(14、15節)とあります。自分のそばに置く。そして、派遣させるため。これらのことから、主が選ばれた十二使徒とはどういう者たちか分かること、それは第一に主が共におられるということ。第二に主が派遣された者ということ。そして、第三に宣教し、悪霊を追い出す権能を持たされた者ということです。ここから分かること、それは彼らの能力などについては何も言われていないということです。このことは私たちにも言えるのではないでしょうか。私たちがどのような者であれ、主が共におられることを信じ、主が派遣してくださったことを信じ、宣教と悪霊を追い出す権能を与えてくださったことを信じて励む。後は私たちの側がその信仰に立つかどうか、従うかどうか。それが弟子の条件ではないでしょうか。
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