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ラザロ、出て来なさい(ヨハネ11章17〜44節)

主はラザロの葬られている墓の前でそこにいる人たちに石を取りのけるように言われました。それは私たち人間を生と死で隔てる壁を取りのけるように、ということです。私たちは死の前には無力です。何をすることもできません。しかし、主はそれを取りのけよ、と言われました。その隔ての壁を取りのける方がおられること、その方を信じるように。主はそのように言われた。信仰を求められたのではないでしょうか。主は墓の前で憤られました。それは死の力に対する憤り、怒りであり、そして、主が死と闘われた、ということです。そして、主は死に打ち勝たれたのです。そのことを私たちは主の十字架と復活の出来事から知るのです。死に打ち勝たれた方は死んだラザロをお呼びになります。「ラザロ、出て来なさい」。主がお呼びになった時、何が起きたでしょうか。「死んでいた人が、手と足を布で巻かれたまま出て来た。顔は覆いで包まれていた」とあります。死んでいたラザロが出て来たのです。ラザロはよみがえったのです。私たちは主に呼びかけられ、主に招かれ、それによって生きるのです。死んでいた者が生きるのです。主の声に応えていく時、生きる者に、永遠の命に生きる者とされるのです。今、主は私たちにも呼びかけられます、招かれます。あなたの名前を呼び、出て来なさい、と言われます。私たちもまた、この呼びかけに応えて行こうではありませんか。

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