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感謝と嘆き(ヨハネ7章1〜9節)

「ときに、ユダヤ人の仮庵祭が近づいていた」(2節)とあります。仮庵祭とは、ユダヤ教の三大祭りの一つであること、私たちの暦(太陽暦)で言えば、10月初旬の七日間にわたって行われること、そして、イスラエルの民が荒れ野の生活、天幕暮らしをしていましたが、その時、仮庵を作って祭りの間、仮住まいをしていたことを記念しての祭りでした。イスラエルの民は指導者モーセに率いられて、荒れ野を旅しました。天幕、テント暮らしをしていたわけですが、その中でも神様の守りを体験しました。その感謝を表す。そればかりか、この時代(イエス様の時代)においては嘆きを表す時でもあったと言われます。この時代、ユダヤはローマの支配下にありました。なぜ、神様は私たちを今、助けてくださらないのか?神様は私たちをどうなさろうとされるのか?そういう嘆きです。そして、それゆえに救い主を待ち望んだのです。
感謝と嘆き。これは私たちにも重なることのように思います。神様の救い、十字架による罪の贖い、救いを感謝する。しかし、その一方では私たちの現実、この世はいったいどうなっているのか?私たちの個人的なことを考えても、様々な苦しみはある。感謝と共に嘆きがある。それが私たちの信仰生活です。けれども私たちは感謝する対象を知っているだけでなく、嘆くことのできる対象を知っているのです。それ自体が救いだと思います。だれに向かって、この心の苦しみを嘆き叫んだらよいのか?私たちは神様に心の苦しみを嘆き叫ぶのです。神様はきっと聴いていてくださる、知っていてくださる、その心を受け取っていてくださる。そして、必ずや神様の助けがある。私たちはそう信じていきたいと思うのです。

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