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主の平和がありますように!(マタイ2章13〜18節)

東の方から、ユダヤ人の王としてお出でになった方に会いに来た占星術の学者たちの話を聞いて、不安を抱いた人たちがいました。「これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった」(マタイ2章3節)とあります。当時、ユダヤの王に君臨していたヘロデ王は自分を脅かす存在を感じて不安を抱いたのです。そして、彼は何をしたかというと、「ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた」(同16節)というのです。自分を脅かす存在を亡き者にするために、と多くの命を奪い取ってしまったのでした。
シャローム、主の平和がありますように!と私たちは願い、祈ります。それは不安を抱き、不安を抱かせる相手を敵と見なし、その命を奪う生き方とは正反対の生き方です。主の平和がありますように!それはお互いが主に与えられた命であり、お互いの存在を喜び合い、神様の祝福があるようにと祈り合う生き方です。ある方は救い主が小さな赤ちゃんとして生まれたのは、無力な者、無敵な者となられたことを表している、と言っています。イエス・キリストは力の無い、何の力も持たないお方としてお生まれになりました。そして、敵の無い、だれも敵としないお方としてお生まれになったのです。私たちもヘロデと同じように不安を抱くことがあります。その時、思い起こすのです。無力な、無敵な方として来られた救い主のお姿を。そして、この方に自分の人生を委ねていく時、この方を私たちの生きる道としていく時、不安は平安へと変わるのです。主の平安、主の平和に生きる人たちが新たに起こされるように祈りつつ、救い主をお伝えしていきましょう。

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