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【週報巻頭言】2021年4月18日 主の愛する弟子(ヨハネ19章17~30節)

「イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。」(ヨハネ19章25~27節)

イエスさまの十字架のそばには、イエスさまの母、その母の姉妹、クロパの妻マリア、マグダラのマリアが立っていました。そして、イエスさまの「母とそのそばにいる愛する弟子」ということも書かれています。「愛する弟子」とは誰のことでしょうか?このヨハネによる福音書には「愛する弟子」ということが別の箇所にも出てきますが、名前が分かりません。このヨハネによる福音書を書いたヨハネのことではないか、とも言われています。はっきりとしたことは分かりませんが、この愛する弟子、イエスさまの愛しておられた弟子にイエスさまはご自分の母を託した、というのです。この出来事は、教会とは何であるかを教えていると言われています。教会とはキリストの体であると聖書は語ります。キリストが教会の頭、中心であり、私たちはその体の各部分です。そういう私たちにイエスさまは言われるのです。イエスさまがご自分の母に言われたように、私たちにも「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」。あのイエス様の愛する弟子に言われたように、私たちにも、「見なさい、あなたの母です」と言われるのです。それは、私たちお互いが神さまの家族であるということです。だから、互いに愛し合い、生きるように、ということです。すると、私たちは教会のメンバーだけに愛を注げばよいのでしょうか。その人たちだけが神さまの家族ということでしょうか。いいえ、私たちはまだ見ていない、出会っていない家族がいることをおぼえたいと思うのです。福音を宣べ伝えるということは、まだイエスさまを主と信じていない、知らない方々に、あなたはイエスさまに愛され、造られた者。あなたも神さまの家族。このことをお知らせしていくことなのです。そして、新しい家族をお迎えしていくことなのです。

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