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【週報巻頭言】2022年8月7日  愛は造り上げる(一コリント8章1~6節)

「知識は人を高ぶらせるが、愛は造り上げる。」(一コリント8章1節)

「愛は造り上げる」とありました。知識は大事です。しかし、愛の欠けた知識はその人を高ぶらせ、他者を裁き、見下すのです。愛に根ざした知識が大事です。愛というのは「造り上げる」ものなのです。愛が人を造り上げます。愛が教会を造り上げます。

2節にはこのようなことが語られていました。

「自分は何か知っていると思う人がいたら、その人は、知らねばならぬことをまだ知らないのです。」(同2節)

哲学者のソクラテスという人は、「無知の知」ということを語りました。「無知の知」というのは、自分がいかに無知であるか、知らないことがあるかを知るということです。自分がすべてのことを知っていると思うなら、それは傲慢であり、実際には知らないこともあるはずですから、嘘になります。ですから、まだまだ知らないことだらけの自分なのだ、ということを自覚することが大切です。この2節の言葉もそのことを言っているように思えますが、ここで気になる言葉があります。「知らねばならぬことをまだ知らない」。この「知らねばならないこと」とは何でしょうか?そのことについては、3節の言葉が示しています。

「しかし、神を愛する人がいれば、その人は神に知られているのです。」(同3節)

私たちが「知らねばならぬこと」、それは私たちが神さまに知られていることです。そして、神さまに知られているとは、神さまに愛されているということです。繰り返しますが、私たちがまず、知らなければならないこと、それは自分が神さまに知られている、愛されていることです。そのことを知るとき、私たちも神さまを愛する者となっていくのです。このようにして、私という人間が神さまの愛によって造り上げられていくのです。

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