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【週報巻頭言】2023年10月8日 主よ、来てください、と祈りつつ歩もう(一コリント16章13~24節)

主を愛さない者は、神から見捨てられるがいい。マラナ・タ(主よ、来てください)。(一コリント16章22節)

「主を愛さない者は、神から見捨てられるがいい」とパウロは語ります。もっと直訳的に言うならば、「主を愛さない者は、呪われよ」(聖書協会共同訳)となります。文字通り受け止めるなら、強烈な言葉ですが、ここで言われている意味は、あなたがたは、神さまを愛さない人にならないで、神さまを愛する人になってほしい!ということです。神さまを愛することについて強い願いが込められた言葉なのです。それに続いて、「マラナ・タ(主よ、来てください)」と語られます。マラナ・タというのは、アラム語で、イエスさまの時代、ユダヤの人々が使っていた言葉です。その意味は、「主よ、来てください」ということです。これは、イエスさまがおいでになって、完全な神さまの愛と義の支配、救いの完成が行われることを待ち望む言葉です。

私たちが生きているこの世界は、神さまのみ心に適ったことが行われているでしょうか?神さまの愛と義が行われているでしょうか?残念ながら、そうとは言えないことばかりのように思えます。世の中のことだけでなく、自分自身の歩みを振り返っても、悔い改めることばかりです。そういう私たちですが、マラナ・タ、主よ、来てください。この言葉は、私たちにとって、希望の言葉であり、祈りの言葉です。

主よ、来てください。この言葉に続いて、私は、イエスさまが教えてくださった「主の祈り」の言葉を祈らされます。主よ、来てください。「御名が崇められますように。御国が来ますように。御心が行われますように、/天におけるように地の上にも」(マタイ6章9、10節)。

私たちの人生の歩み、その一日一日、神さまが一緒に歩んでくださいました。そして、これからも、神さまは一緒に歩んでくださいます。私たちは、体にも心にも弱さをおぼえる者ですが、弱さを知るからこそ、祈りへと導かれます。私たちの弱さの中に神さまは生きて働いてくださいます。主よ、来てください、と一緒に祈りましょう。天の国において行われているように、私たちの生きるこの地上においても、神さまのみ心が行われますように、私たちの人生が主の愛と恵みを表わすものとなりますように祈りつつ歩んでまいりましょう。

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