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聖書の画像 板橋の教会

それをここに持って来なさい(マタイ14章1~21節) 【週報巻頭言】2024年11月24日

イエスは言われた。「行かせることはない。あなたがたが彼らに食べる物を与えなさい。」弟子たちは言った。「ここにはパン五つと魚二匹しかありません。」イエスは、「それをここに持って来なさい」と言い、群衆には草の上に座るようにお命じになった。そして、五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちにお渡しになった。弟子たちはそのパンを群衆に与えた。すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの屑を集めると、十二の籠いっぱいになった。食べた人は、女と子供を別にして、男が五千人ほどであった。(マタイ14章16~21節)

イエスさまは、弟子たちが持ってきたパンと魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて、弟子たちに渡されました。弟子たちはそのパンを群衆に与えました。「天を仰いで賛美の祈りを唱え」(19節)とあります。「天を仰いで祝福し」(聖書協会共同訳)とも訳すことができる言葉です。イエスさまは、神さまを賛美されたのでしょう。また、イエスさまは、そこに集まっている群衆を祝福されたのでしょう。また、「天を仰いで」とありますから、神さまを見上げた、ということでしょう。そこから、起こった出来事、それが、パンと魚がそこに集まっていたすべての人たちに行きわたった、満腹した、ということでした。「ここにはパン五つと魚二匹しかありません」(17節)。そのわずかな、その小さなものが、神さまによって用いられたのです。

五つのパンと二匹の魚がみんなに行きわたった、というこの出来事は、私たちにはどう考えても信じられないようなことです。でも、イエスさまがなさる時、私たちの思いを超えたことが起こるのです。弟子たちは、自分たちには、五つのパンと二匹の魚しかありません!と主に率直に言いました。主の前に立つ時、私たちはこの弟子たちのように、自分のありのままを申し上げたらよいと思います。しかし、そこで留まってはなりません。主は、弟子たちの言葉を聞かれ、弟子たちにこのように言われました。「それをここに持って来なさい」(18節)。「それ」とは何でしょうか?これだけしかありません、これだけしかできません。自分の持っているもの、自分のできることでしょうか?それを主のもとに持っていくのです。「それ」とは何でしょうか?小さな、弱い自分のことでしょうか?そうであるならば、そういう自分を主のもとに持っていくのです、主のもとに行くのです。そうするならば、主は、小さな、弱い私たちを用いてくださいます。

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