お言葉どおり、この身に成りますように(ルカによる福音書1章26~31、34、35、37、38節) 【週報巻頭言】2024年12月22日
イエス・キリストがお生まれになったことが書かれている降誕物語は、マタイによる福音書とルカによる福音書にあります。そのルカによる福音書には、聖霊によって妊娠した当事者であるマリアに、主の天使が、聖霊による妊娠について語った、という記事があります。
六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。」・・・マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」 天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。・・・神にできないことは何一つない。」マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。(ルカ1章26~31、34、35、37、38節)
この聖書個所は、「受胎告知」で知られる個所です。マリアは、聖霊によって妊娠することを聞いて、とても戸惑ったと思います。しかし、天使の言った「神にできないことは何一つない」、この言葉を聞いて、マリアはこのことは神さまのみわざ、神さまの出来事だと受け止めたのです。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」。これは、マリアの信仰の言葉です。
このように、イエス・キリストのご降誕は、「聖霊によって」の出来事でしたが、そのことをマリア、ヨセフの夫婦が、天使から聞いた神さまの言葉だと信じたことで実現したのです。マリアとヨセフが神さまの言葉を信じたように、私たちも神さまの言葉を信じて歩んでいきましょう。そして、神さまのみわざを知る者、見る者でありたいと思います。
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