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神の国が近づいている(ルカ21章25〜33節)

「そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る」(27節)。主は私たちが恐れ、心配、不安などのただ中にあるそこに来られるというのである。そこにおられるというのである!主の御降誕もまさにそういう時だったのではないか。そして、今、恐れや不安の中にある私たちのところにも主は来られる!
28節に「このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放の時が近いからだ」とある。主が来られるその時、それは「解放の時」である。罪からの解放。真の自由に生きる。そのことが、主が来られることにより起こるのである。だから、私たちは「身を起こして頭を上げ」よう。それは喜びの時である。この希望を持って生きよう。
私たちはこの言葉を確信を持って聴こうではないか。「はっきり言っておく。すべてのことが起こるまでは、この時代は決して滅びない。天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」(32、33節)。滅びない!このメッセージである。「わたしの言葉は決して滅びない」。時は移ろいゆく。世は永遠ではない。しかし、神の言葉は滅びない。神の言葉に生きるならば、私たちは決して滅びない!いろいろな不安や恐れ、悩みの中に生きる私たちであるが、神の言葉に生きるならば、決して滅びることはないのである。
神の言葉に聴き従う、身を委ねていく信仰。滅びではなく、救い、永遠の命に至る信仰が今、私たちに与えられていることを感謝したい。

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