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あなたがたへのしるし(ルカ2章10〜12節)

新しい年を迎えました。年末は私たちキリスト教会にとって大きなイベント、そして、大きな喜びとしてのクリスマスの諸行事を行ないました。ルカ福音書にある夜通し働いていた羊飼いたちのように、私たちは師走の忙しい中、主のご生誕のお祝いのプログラムを行ないました。羊飼いたちに主の天使が語りかけた・・・。それは私たちにとっては仕事の真っ最中に起きた出来事と言えるでしょう。そうです。主の言葉は日曜日だけ、教会だけで聴くものではないのです。主のみわざもそうです。私たちの日々の生活のただ中でこそ、主は語られ、主のみわざは起きているのです。
 さて、天使はこう告げます。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである」(10〜12節)。メシア、救い主のしるし。それは「布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子」だというのです。小さな、無力な乳飲み子。しかも、飼い葉桶の中にいるというのです。それが私たちの救い主なのです。
 救い主はこのような方としておいでになりました。私たちの弱さ、貧しさ、罪。それらいっさいをご自身が身を持って体験され、共に歩まれるのです。新しい年、思いを新たに、「別の道」(マタイ2章12節)、すなわち、主の歩まれた道を主の言葉に聴き、主の心を知りながら、歩んでいけたら幸いです。

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