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【週報巻頭言】2020年11月22日 聞くことから始まる(マルコ9章1~13節)

「すると、雲が現れて彼らを覆い、雲の中から声がした。「これはわたしの愛する子。これに聞け。」弟子たちは急いで辺りを見回したが、もはやだれも見えず、ただイエスだけが彼らと一緒におられた。」(マルコ9章7、8節)

イエスさまはペトロ、ヤコブ、ヨハネだけを連れて、高い山に登られました。そこにはイエスさまとモーセ、エリヤの三人が何かを話していた光景がありました。ペトロはそれを見て、感激して言いました。三人のために仮小屋を建てよう!すると、雲の中から声がした、とあります。これは神さまからの声が聞こえた、ということです。神さまはこう言われました。「これはわたしの愛する子。これに聞け」。神さまはご自分の愛する子であるイエスさまのことを言われたのです。私の愛する子の言葉を聞きなさい、と言われたのです。

イエスさまの弟子のペトロはイエスさまとモーセとエリヤの仮小屋を建てよう、と言ったのは、何を言っていいか分からず、心にあることをそのまま語ったのだと思います。それに対して、神さまの声は、私の愛する子であるイエスの言葉に聞くように、ということでした。聞くことについて、ローマ10章17節にはこのようなことが書かれています。

「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。」

ここで言われている信仰とは「鰯の頭も信心から」という意味の信仰のことではありません。人間、どんな信仰、信心でも持つことが大事です、と言われる方がありますが、ここで言われている信仰は「イエス・キリストを信じる信仰」です。それは聞くことから始まる。それも、イエス・キリストの言葉を聞くことから始まる、というのです。

神さまがペトロに、弟子たちに教えてくださったこと、それは、イエスさまのために、モーセ、エリヤのために記念碑を建てよう、銅像を建てよう。あなたがたがすることはそういうことではない。あなたがたがすること、それはまず、私の愛する子、イエス・キリストの言葉を聞くこと、というのです。私たちも同じです。神さまのためにあれをしよう!これをしよう!それは良いことですが、まず、私たちがすべきことは何か。それは神さまの言葉を聞くことです。聞くこと、そこからすべてが始まります。

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