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【週報巻頭言】2021年10月24日 私たちを立ち上がらせるものは?(マルコ13章1~13節) 

イエスさまの弟子の一人がイエスさまに神殿の素晴らしさをイエスさまに話しました(マルコ13章1節)。当時、神殿の立派さに心を奪われ、建物さえしっかりしていれば、私たちの信仰は大丈夫だ、そのように考える人たちもいたようです。しかし、現代の教会について、私たちのことについて考えてみますと、教会は建物が立派だったら教会として成り立つのでしょうか?いいえ、教会はそこに集う、連なる一人一人の信仰が大事なのです。どんなに大きな、頑丈な建物の教会であっても、そこに集う、連なる人たちに信仰がなければ、教会は立ちゆかないのです。イエスさまが神殿崩壊の話(同2節)をされたのは、そのことを言われるためだったのではないでしょうか。

「最後まで耐え忍ぶ者は救われる」(13節)。この「耐え忍ぶ」という言葉は、「しっかりと立つ」という意味があるそうです。ただひたすら忍耐するということだけでなく、主を信頼し、しっかりと信仰に立ち続けていくように、と主は弟子たちに言われたのです。しっかりと立つ、ということから、私はペトロとヨハネが生まれながら足の不自由な人に語った言葉を思い起こします。

「ペトロは言った。「わたしには金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」そして、右手を取って彼を立ち上がらせた。すると、たちまち、その男は足やくるぶしがしっかりして、躍り上がって立ち、歩きだした。そして、歩き回ったり躍ったりして神を賛美し、二人と一緒に境内に入って行った。民衆は皆、彼が歩き回り、神を賛美しているのを見た。彼らは、それが神殿の「美しい門」のそばに座って施しを乞うていた者だと気づき、その身に起こったことに我を忘れるほど驚いた」(使徒3章6~10節)。

この人を立ち上がらせたものは何だったのでしょうか。イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。主の名がこの人を立ち上がらせたのです。イエスさまの使命、そして、イエスさまから私たちに託された使命、それは福音宣教です。福音こそは人を立ち上がらせる。人を本当に生かす、人を新しく生かすものなのです。これから私たちが出会う人たちがイエスさまによって立ち上がらされていくように、福音に、イエスさまご自身に出会うように励んでいきましょう。そして、私たちも今日の箇所にありました偽メシア、戦争、地震、飢饉、迫害など、様々な試練や苦難があっても、その中で主の守りと助けを信じて立っていくことができるように主に祈りつつ歩んでいきましょう。

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