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【週報巻頭言】2022年2月27日 あなたがたより先にガリラヤへ行く(マルコ14章27~31節)

主は弟子たちに言われました。「しかし、わたしは復活した後、あなたがたより先にガリラヤへ行く」(マルコ14章28節)。この「しかし」というのはどういう意味でしょうか。「たとえ、みんながつまずいても、わたしはつまずきません」(同29節)、「たとえ、御一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません」(同31節)。主は弟子たちがこんなにも勇ましいことを言っていても、ご自分が十字架におかかりになる時には、主を知らないと言ってしまう。そして、逃げ出してしまう。そのことをご存じでしたが、しかし、それでも、私はあなたたちを待っている。ガリラヤで待っている。そのように言われたのではないでしょうか。

ガリラヤとは、イエスさまの福音宣教の出発の場でした。そのガリラヤが今度は、弟子たちの再出発の場となることを主は知っておられたのです。この時点では、弟子たちの誰一人、「あなたがたより先にガリラヤへ行く」とイエスさまが言われた意味は分からなかったと思います。主が復活された後、彼らは自分たちの弱さに嘆き、自分自身に失望します。しかし、それでも主はガリラヤで待っておられる。再出発、やり直しをさせてくださる。主の愛を、主の赦しを後になって知ることになるのです。

私はイエスさまが過越祭の前の夕食の時に弟子たちの足をお洗いになった場面で、言われた言葉が大好きです。「イエスは答えて、『わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが、後で、分かるようになる』と言われた」(ヨハネ13章7節)。この「後で、分かるようになる」という言葉です。私たちの信仰生活を振り返ると、このようなことばかりではないでしょうか。今は分からないけれど、後で分かるようになる。主が言われたあのことは、主がなさったあのことは、こういう意味だったのか!今は分からなくても、後になって、主の愛に、主の恵みに気づかされる時が来る。だから、今は分からなくても、主が教えてくださる、気づかせてくださるその時を待ち望みながら、主を信頼して歩み続けていきましょう。

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