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私はこの方を知らなかった(ヨハネ1章19〜34節)

バプテスマのヨハネは繰り返し、このようなことを言っています。「わたしはこの方を知らなかった」(31、33節)。イエス様を人々に宣べ伝えるヨハネ自身もイエス様のことは知らなかった、というのです。イエス様とバプテスマのヨハネはそれぞれの母親が親戚であったといいますから、知らなかったはずはありません。ここでヨハネが言っている「知らなかった」というのはそういう意味ではありません。イエス様が救い主であったことを知らなかった、ということです。
ヨハネ自身もイエス様が救い主であることを知らなかった者の一人でしたが、そういう自分も知らされたというのです。それは自分の悟りとか気づきというものではありませんでした。聖霊によって、すなわち、イエス様ご自身がヨハネのもとに来てくださって、ヨハネはこの方は救い主と知ったのです。私たちも同じです。イエス様が救い主であると知らなかった私たちに主ご自身が私たちのところに来てくださり、ご自身を示されてこの方は救い主であると知りました。イエスは主であると告白することができるようになりました。「聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』とは言えないのです」(一コリント12章3節)とあります。それは神様ご自身が私たちに近づき、歩み寄り、信仰へと導いてくださることを示しています。
 今、イエス・キリストは私たち一人一人の心のドアの前に立っておられます。イエス様ご自身があなたのところに来ておられます。後はあなたがその心のドアを開けるだけです。イエス様はあなたと一緒に歩みたいと願っておられます。どうか、主と共にある新しい人生が始まりますように!

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