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【週報巻頭言】2023年3月26日 空の鳥、野の花(マタイ6章25~34節)

なぜ、衣服のことで思い悩むのか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。(マタイ6章28~30節)

野の花について、「働きもせず、紡ぎもしない」と言われます。空の鳥の話(同26節)では、種蒔き、刈り入れ、倉に納めるという話をされましたが、これは当時の男性の仕事でした。野の花の話では、働きもせず、紡ぎもしない。これは当時の女性の仕事のことです。人間のように、働くこと、紡ぐこともしないように見える野の花ですが、その着飾り具合、装いは素晴らしいものだ、とイエスさまは言われます。これは、ただただ神さまの恵みによって生かされているということが言われているように思います。

ところで、イエスさまは、「空の鳥をよく見なさい」、「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい」と言われました。鳥や花を見るように、と言われていますが、思い悩んでいるときの私たちというのは、自分のことしか見えません。いいえ、自分のことしか見ません。周りのことが見えなくなる。いいえ、見ようともしません。そしてひたすら、自分の苦しみ、不幸を嘆きます。イエスさまが、空の鳥を、野の花を見るように、と言われたのは、そういう私たちに、自分のことだけを見つめていくことをやめるようにと言われたのではないでしょうか。

イエスさまは、「信仰の薄い者たちよ」と言われました。これは裁きの言葉ではありません。あなたがたの信仰は薄い、足りない。だから、あなたがたはダメなのだ、と言われたのではありません。イエスさまは、おそらくこういう意味で言われたのだと思います。「あなたがたは思い悩んでいるけれども、もっと私を信頼してほしい。私はあなたがたを愛している、あなたがたのことを心配している」。

だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。(同31、32節)

ここで「異邦人」というのは、神さまを知らない人ということです。「あなたがたは、神さまを知っているだろう。そして、神さまもあなたがたのことを知っておられる。あなたがたに必要なことを知っておられる。だから、思い悩まないで、その神さまに祈ってごらん。神さまを信頼して祈ってごらん・・・」。この主の言葉に導かれて祈りたいと思います。

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