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【週報巻頭言】2021年1月3日 幸いな者(ルカ1章39~56節)

マリアは「わたしの魂は主をあがめ」(ルカ1章47節)と言います。「あがめる」という言葉は「大きくする」という意味です。神さまをあがめる、神さまを大きくする。どういうことでしょうか?このことを考えるために、まず、自分自身に問いかけてみましょう。私たちの心は何が大きくなっているでしょうか?何が一番大事でしょうか?おそらく、自分自身だと思います。私の心は、人生は自分が大きくなっている、自分が中心になっている。それが私たちの正直な答えだと思います。

マリアは私の魂は主をあがめます、主を大きくします、と言いました。私ではなく、主よ、あなたが私の心、私の人生の中心です、と言っているのです。イエスさまを私の主とするというのは、自分の心の中心、人生の中心が自分からイエスさまに替わるということです。そして、エリサベトが言ったように、神さまの言葉を信頼して生きるということです。

マリアは自分のことをこう言っています。「身分の低い、この主のはしため」(同48節)。私は神さまの前に本当に小さな存在です。でもその私を神さまは目を留めてくださいました。神さまは私をご自分の大切なみ子である救い主をこの世に送るために用いられました。私のことをいつの時代の人びとも幸いな者と呼ぶでしょうと。このマリアの神さまに対する賛美は私たちのことでもあると思います。私たちも神さまの前に小さな存在ですが、その私たちを神さまはご自分の善きことのために用いてくださいます。だから私たちも幸いな者なのです。

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